院長の小道が東京で開催された「IPRT 1st open Meeting」で講演を行いました。お疲れ様でした!
〈院長コメント〉
本日は、IPRT 1st open Meeting で講演をさせていただきました。IPRT(Institute for Periodontal Regenerative Therapy)とは、宮本泰和先生と尾野誠先生が主催されている歯周組織再生療法を専門にしているスタディグループです。以前私も年間セミナーに参加させていただいたのですが、その御縁で今回演者としてのお話をいただきました。
今回の会のテーマは「歯周再生療法の『今』を学べる1日講演会:Theory follows practice:理論は実践に従う」というもので、各演者が、臨床的視点から現在の知見を披露するというものでした。私は「Periodontal Regenerative Therapy in Endodontic-Periodontal Lesions Management」というタイトルで、文献を引用しつつ「根管治療と再生療法の間のインターバルはどのくらい設けるべきなのか?」という点に触れ、実際の症例提示に繋げていきました。根管治療と再生療法のインターバルは、文献によって異なりますが、それぞれの文献で対象にしている症例が異なるため、結論としては「必要なインターバルは症例によって異なる」というのが答えになります。論文を読む際のポイントとして、単に「結論や要約に書かれていること」だけではなく、その条件などを見てもらうことの重要性をお伝えしました。これまでのセミナーや講演でも繰り返しお伝えしておりますが、より厳密な診断を行うことができれば、歯の神経、および1本の歯を残すことができる可能性が高くなるため、常日頃から正確な診断を意識しております。
今回の会では、台湾からのゲストスピーカーを含め、私の他に7名のすごい演者の講演がありました。どの先生の講演内容も非常に素晴らしく、会のテーマである「Theory follows practice:理論は実践に従う」に沿って、エビデンスに基づいたうえで手技としてもレベルの高い症例ばかりで、刺激的な1日になりました。これからの臨床に取り入れたい内容ばかりで、しっかりと自分の中に落とし込んで、臨床に反映させていきたいと思います。
今年の4月から始まる〜IPRT 歯周再生療法マスターコース 13期〜では、特任講師としてエンドーペリオ病変のセッションを担当させていただくことが決まっております。宮本 泰和先生(京都市開業)、尾野 誠先生(同勤務)、神山 剛史先生(埼玉県深谷市開業)という、自分がセミナーを受講したときに講師であった先生方と肩を並べられるのは嬉しいと同時にプレッシャーでもありますが、自分がこれまで培ってきた「歯を残す」ための手技や考え方を、全力でお伝えしていこうと思います。
今回講演の話を頂いた尾野先生、運営の皆様、ご参加いただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。来年も開催されると聞いているので、また呼んでいただけるよう今後も精進します!