院長の小道が「ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第3期(全5回)」の5日目を行いました!日曜日にご参加いただいた先生方ありがとうございました!1年間お疲れ様でした!
セミナーDay 5:1日の流れ
午前中:コロナルリーケージ / 支台築造 / 外科的歯内療法
午後:マイクロスコープを用いたオリジナル模型での外科的歯内療法
〈院長コメント〉
私が講師を務めさせていただいている年間コースのセミナーの第3期5日目を行いました。今回は、受講者全員にマイクロスコープを使ってもらうため、大阪大学中之島センターのセミナールームを借りて、そこにマイクロスコープを設置して講義・実習を行いました。
午前中の講義では、コロナルリーケージ / 支台築造 / 外科的歯内療法について解説させていただきました。支台築造は、被せ物を作成する補綴分野と被っている内容ではありますが、根管治療で根管内の細菌を減少させた後、歯冠側からの感染(コロナルリーケージ)を防止するという意味では、ここまでを根管治療と捉えて無菌的な治療を意識してもらいたいと思い、講義内容に入れております。文献的な内容に加えて、私が普段行っている実際の手順も供覧しながら講義を行いました。外科的歯内療法では、根管治療だけでは治しきれない歯に対して、どのような適応や意思決定で外科的歯内療法に介入するのかを中心に解説しました。外科的歯内療法が選択肢にあることで、術前の患者さんへの説明がスムーズになったり、一見抜歯になりそうな歯でも残すことができる可能性を上げることができたりと、大きなメリットがあるのでぜひ習得していただきたいです。
午後は、本セミナー用にオリジナルで作成した歯肉付きの模型を使って、マイクロスコープ下で歯根端切除術(Apico)の実習を行いました。病変の範囲から考えた切開線の設定、メスでの切開、歯肉の剥離、骨の削合、歯根端切除、肉芽掻爬、逆根管充填、縫合と、歯根端切除術の全ステップを余すことなく体験してもらいました。他の処置もそうですが、最初の1症例を行うまではなかなか心理的にハードルが高く感じるものです。本実習が今後の先生方の外科処置へのチャレンジの一助になりますと幸いです。
今回で第3期のセミナーが最終日だったので、最後にサーティフィケートの授与を行いました。その際、「このセミナーを受講して、破折ファイルを始めて除去できた。」、「文献をたくさん引用して、エビデンスベースでも理解が進んだ。」、「今度はもっと専門性の高い内容でもやってほしい。」など嬉しいコメントを頂けたので、今後に活かしていきたいと思います。
1年間に渡り、日曜日にご参加いただいた先生方、運営の方々、ありがとうございました。