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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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9th GNDM 〜Greater Nagoya Dental Meeting 2025〜 名古屋から世界へ


院長の小道が「9th GNDM Greater Nagoya Dental Meeting〜」で講演を行いました。日曜日にご参加いただいた皆様ありがとうございました!

〈院長コメント〉

本日は名古屋で行われた「9th GNDM Greater Nagoya Dental Meeting 2025〜 名古屋から世界へ」で講演をさせていただきました。GNDMとは、愛知県で働かれている先生が中心となり、毎年テーマを決めて各分野の先生を呼んでいる非常に活気のある勉強会です。今年のテーマは「歯の未来を守るために 保存と補綴の新たな視点」という内容で、私が常々大事にしている「自分の歯を残す」という観点からお声掛けいただき、非常に嬉しく思います。私は『Interactive Case Discussion〜保存の新たな視点〜』という、会場参加型のディスカッションを行うセッションで、歯周病のスペシャリストである 川名部 大先生(東京都大田区開業)と一緒に講演させていただきました。


講演は「Hope for hopeless teeth 〜歯髄生活反応を示すエンドペリオ病変への対応〜」という内容でした。講演の中で出させてもらった症例は、根の先の病気が非常に大きく、歯周病の指標である歯周ポケットも深く、でも神経の反応は示している、という症例で、原因が歯周病なのか深い虫歯による感染なのか診断が難しい症例でした。この症例は私が実際に初診で診た際にも少し診断に迷った症例で、原因について会場の皆様にもQRコードによる回答をしてもらいながらディスカッションを進めていきました。歯科の治療においては『診断』が厳密でなくても何となく治療を進めることである程度のゴールにたどり着くことができてしまうのですが、残せるか残せないかの瀬戸際の歯ではこの『診断』が非常に大切になります。今回の症例ではより厳密な診断をおこなうことで一部の神経の温存に成功し、後の再生療法の術式を見越して根管充填材を通常のガッタパーチャポイントではなくMTAセメントを選択することで1本の歯を守ることができました。術後、まだ一部治りきっていない部分はありますが、残すことができた神経の反応も正常で、今後も経過を見ていく予定です。

プレゼンテーション後は、川名部先生といっしょに会場からの質問を受け付けましたが、QRコードで回答をしていただいていたこともあり、時間いっぱいまで会場の皆様からの質問をいただき、非常に白熱したディスカッションを行うことができました。また、壇上で川名部先生とお互いの症例について質問し合うこともでき、貴重な時間を過ごすことができました。また、講演後もいろいろな先生にお声掛けいただき、症例の話や普段の診療の話などをさせていただき、愛知県の先生の熱量を実感しました。今後も、少しでも歯の保存をできるよう、勉強を続けていこうと思います。

今回のお話を頂いた大会長の高田智史先生、GNDM運営の皆様、そして参加していただいたすべての皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。来年の第10回記念大会も楽しみにしております!!