院長の小道が第45回日本歯内療法学会学術大会(大阪)に参加しました。テーブルクリニックで講演を行い、大会会長賞を受賞しました!
〈院長コメント〉
7/20(土)、21(日)の2日間にわたり、大阪で行われた第45回日本歯内療法学会学術大会に参加しました。今回の大会では、歯を守り、口の健康を守り、そして健康長寿に貢献することを念頭に、歯内療法の革新的な技術開発を促進し、これからの超高齢社会のありかたを展望する視点から、「歯内療法の革新と未来」がメインテーマとなっていました。なかでも、国際的に新たなコンセンサスが構築されつつある歯髄保護:Vital Pulp Treatment(VPT)に焦点が置かれており、海外の演者を招待しての講演もありました。VPTについては日常の臨床でもよく行っている治療ですが、海外の先生の話を聞く機会はなかなか無かったので貴重な経験ができました。
初日はいくつかの講演を拝聴し、その後にポスターと企業展示を見て回りました。歯科の世界も治療法、考え方、器具や材料などにおいて日々進化しており、たくさんの新しい知識を得ることができました。2日めは、テーブルクリニック(1つの会場に7人の演者が集まり同時に講演する発表形式)で「電気歯髄診に反応を示すサイナストラクト形成歯」について発表させていただきました。根管治療に介入するかどうかの判断をする際、電気歯髄診に反応を示す(=神経が生きている)にもかかわらず、サイナストラクトを形成している(=根の先に膿がたまっている)歯に対してどのような意思決定のもとに治療を進めていくかを、自分が診断に迷った症例をいくつか提示しながらお話しました。25分×2回の発表でしたが、嬉しいことにたくさんの方に聞きに来ていただき、終わってみるとあっという間の発表でした。
今回の学会では、担当が私の出身である大阪大学の歯科保存学講座ということもあり、大学時代の懐かしいメンバーに会うことができたり、他大学の先生と交流することもできたりして非常に充実した学会となりました。また、テーブルクリニックでの発表について「大会会長賞」を受賞して、大学に所属していた間に大変お世話になった林教授から表彰状を頂くことができました。今回の学会で学んだことを、日々の臨床の少しでも取り入れていければいいと考えております。
最後になりましたが、学会の運営に関わってくださった先生方、学会中に声をかけてくださった先生方、テーブルクリニックを聞きに来てくださった先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。