院長の小道がひで歯科クリニックへ出張セミナーを実施しました。今回の内容は「Initial Treatment」についてでした。休みの中ご参加いただいた先生方ありがとうございました!
出張セミナーの流れ
実習:透明根管を用いた Initial Treatment (髄腔開拡、エンド三角除去、根管上部拡大、根管長測定、根管拡大、根管洗浄、根管貼薬、根管充填)
〈院長コメント〉
出張セミナーで、山口県山口市にあるひで歯科クリニックへ行ってきました。院長である松本先生は大阪大学歯学部時代の同級生で、その御縁でお声掛けをいただきました。今回の出張セミナーの依頼としては「2回に分けて、根管治療の全体的な流れを教えてほしい」というものでした。事前に何度か打ち合わせをさせていただき、初回は Initial Treatment について、透明根管を用いて削り始めから根管充填まで1日でお伝えさせていただきました。「研修医が終わったばかりでこの4月からひで歯科クリニックへ入職された2年目の先生2名に向けて実習メインでやってほしい!」という希望をいただいていたので、いくつかのチェックポイントに関する説明以外は、実習をしながらその都度呼び止めてもらう形式で行いました。
まず髄腔開拡、エンド三角除去、根管上部拡大まで進めてもらいました。これまでの私のセミナーでも繰り返しお伝えさせていただいておりますが、この部分は米国歯内療法学会専門医が根管治療の中で最も時間をかけるステップであり、私自身もこのステップを丁寧に行うことでその後の治療が格段に行いやすくなると考えております。ご参加いただいた先生2人は、まだほとんど根管治療の経験がないとのことで、少し削っては呼んでもらい、ポイントをお伝えする、という流れで慎重に実習を進めてもらいました。
お昼休憩を挟んだ後は、作業長測定、根管拡大、根管貼薬、根管洗浄、根管充填を行いました。午前中の上部拡大までを根気強くやってもらっていたおかげで、午後のステップはスムーズに進めてもらうことができました。また、根管洗浄や根管貼薬など、普段は何気なく行っている処置についても意識してもらう点があるのでそれをお伝えさせていただきました。
1日で透明根管を用いて髄腔開拡〜根管充填まで行うというハードな日程でしたが、2人の高い集中力のおかげで非常に充実した1日となりました。いきなり明日からの臨床で根管治療に困らなくなるということは無いかもしれませんが、今日の内容を意識しながら日々の臨床に望むことで、少しずつ根管治療への苦手意識を取り除き、経験を積んでいってもらえると幸いです。
お声掛けいただいた松本先生、サポートしていただいたひで歯科クリニックのスタッフの皆様、ゴールデンウィークの休みの中ご参加いただいた先生方、ありがとうございますした。次回は再根管治療・外科的歯内療法についての実習で9月に伺う予定なのでよろしくお願いいたします。