• ご予約・お問い合わせ:0798-65-4182(平日・祝日/9:30-19:00、土/18:30まで、日曜休診)
  • ご相談・お問い合わせ
  • 24時間受付:かんたんWEB予約
  • 24時間受付:かんたんLINE予約
西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

history

  • Dr.コミチ

ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第2期(day5@西宮)

院長の小道が「ドクターコミチのエンドドンティクス年間コース第2期(全5回)」の5日目を行いました!5日間にわたった年間セミナーも本日が最終日でした、1年間ご参加いただいた先生方ありがとうございました!

 

セミナーDay 5:1日の流れ

 

午前中:コロナルリーケージ / 支台築造、エンドペリオ病変への対応、外科的歯内療法

 

午後:マイクロスコープを用いた歯根尖切除術の実習

 

〈院長コメント〉

私が講師を務めさせていただいている年間コースのセミナーの第2期5日目を行いました。

午前中の講義ではコロナルリーケージ / 支台築造、難治性病変・エンドペリオ病変への対応、外科的歯内療法についての講義を行いました。コロナルリーケージ / 支台築造では、根管治療の後に行う支台築造(コンポジットレジンで土台を作る治療)についてお話させていただきました。この治療は根管治療ではないのですが、どんなに綺麗に根管治療を行ったとしても、その後の支台築造がうまくできていないとコロナルリーケージ(=歯冠側からの細菌漏洩)が起こり、結果的に再根管治療になる可能性が高まります。支台築造におけるラバーダムを含めた防湿の大切さと、ポストの設置基準を中心に講義を行いました。

次のエンドペリオ病変(=根の病気と歯周病が合わさってできた病変)への対応では、エンドペリオ病変に対する基本的な考え方と、実際の臨床で遭遇することの多い症例のパターンについて私の症例を交えながら解説させていただきました。エンドペリオ病変は、病変が大きいことや深い歯周ポケットがあることで「Hopeless」の診断を受けることが多いですが、正確に診断を行い適切な治療をすれば歯を残せる可能性が高まります。先日ザ・クインテッセンス(クインテッセンス出版)で執筆させていた内容も含めてかなりの情報量をお伝えさせていただきましたが、少しでも明日からの臨床でエンドペリオ病変に出会ったときの役に立てば幸いです。外科的歯内療法では、根管治療だけでは治しきれない歯への対応として歯根尖切除術と意図的再植法について講義を行いました。どちらも日常臨床でよく使う術式で、これらが選択肢にあるかどうかで治療の進め方が大きく変わるのでぜひ日常臨床に取り入れてみてください。

午後の実習では、マイクロスコープを用いた歯根尖切除術の実習を行いました。これまでの実習で使用した透明歯牙模型を石膏に埋め込み、その模型を使って歯根端切除、逆窩洞形成、逆根管充填を行いました。普段の診療でマイクロスコープを使用していない先生は東京で開催したDay3以来のマイクロスコープに治療に最初は苦戦していましたが、全員最後は上手に逆根管充填までできていました。歯根端切除術では、様々な専用の器具を使用するので、ぜひ自分の使いやすい器具を揃えてみてください。

1年間にわたって開催させていただいた年間セミナーも早いもので本日最終日を迎えました。至らぬ点も多かったと思いますが、最後までご参加いただきありがとうございました。また、運営の皆様も多大なご支援をいただきまして誠にありがとうございました。最後になりますが、この1年間で私がお伝えしたことによって一人でも多くの患者様の根管治療がうまくいくことを祈っております!!!