こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
矯正治療を受けた患者さまのうち、19歳以下の割合は過半数以上を占めています。子供も矯正治療を行うことが多いのです。
その中でも、インビザライン・ファーストに対する注目度が近年高まっています。インビザライン・ファーストとは、混合歯列期の子供が対象のマウスピース矯正のことです。
本記事では、インビザライン・ファーストの費用に着目して解説していきます。インビザライン・ファーストを検討中で費用について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
インビザライン・ファーストとは
インビザライン・ファーストとは、乳歯と永久歯が混在する時期に行う矯正治療です。適応年齢は6〜10歳頃とされていますがあくまで目安ですので、口内の状態によっては6歳前や10歳以降でも治療を受けられることがあります。
具体的な条件は、以下のとおりです。
- 第一大臼歯が生えていること
- 切歯のうち2本が2／3以上生えていること
- 少なくとも3／4顎に乳歯または未萌出の永久歯2本以上あること
上記の条件を満たしていれば、基本的にはインビザライン・ファーストの治療を受けられます。
インビザライン・ファーストの大きな特徴は、歯並びを整えるだけでなく、大人の歯が生えるスペースを作る歯列弓の拡大ができることです。他の小児矯正では、これらを同時に行えません。
インビザライン・ファーストでは、顎の成長を利用して永久歯がきれいに並ぶスペースを作りながら、歯を移動させて歯並びを整えることが可能です。
メリット
インビザライン・ファーストには様々なメリットがあります。例えば、矯正装置が目立たない点です。これまでの矯正治療はワイヤーを始め目立つものが多く、友人関係への影響などを懸念する声が多く聞かれました。
しかし、インビザライン・ファーストで使用するのは透明なマウスピースなため、目立たずに矯正治療が受けられます。取り外し可能なため、食事や歯磨きなどにも影響が出ないこともメリットと言えるでしょう。
また、インビザライン・ファーストは金属を使用していないので、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。
デメリット
上述したとおり、インビザライン・ファーストは適応条件がある治療です。そのため、条件に当てはまらないと治療を受けられません。
また、インビザライン・ファーストの治療では、毎日20〜22時間以上マウスピースを装着する必要があります。さらに、マウスピースの洗浄や適切な保管なども重要です。
マウスピースの装着時間を守れなかったり洗浄を怠ったりすると、計画通りに治療が進まないでしょう。保護者の方の協力があってもうまく管理できない場合は、向いていないかもしれません。
インビザライン・ファーストの費用は？
インビザライン・ファーストの費用相場は、40～60万円前後とされています。治療費には、治療前の検査から、インビザライン後の保定処置まで含まれていることが多いでしょう。
インビザライン・ファーストは基本的には保険が適用されない自費診療のため、歯科医院によって費用が大きく異なります。
また、マウスピースを破損・紛失した場合や想定より治療期間が延びた場合、追加費用が発生するケースもあります。追加の費用が発生するかどうかは歯科医院によって異なるので、治療を開始する前に必ず確認しておきましょう。
インビザライン・ファーストの治療プロセスごとの費用内訳
上述した費用が、どのタイミングでどの程度かかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。ここからは、治療プロセスごとに費用の内訳を解説します。
カウンセリング費
まずは、カウンセリングを受けて治療に関するお悩みや希望を伺います。
カウンセリング費用は、無料の所もあれば5,000円程度かかる所もあります。契約をすればカウンセリング費用が戻ってくる歯科医院もあります。
精密検査費
インビザライン・ファーストをする前には、必ず精密検査を行います。レントゲン撮影を実施して、歯の位置や角度、顎骨の状態や全体のバランスなどをチェックします。
検査にかかる費用は、3〜5万円程度が相場とされています。
マウスピースの費用
カウンセリングと検査が終わったら、マウスピースの製作に入ります。マウスピースは、精密検査で得た情報を基にオーダーメイドで製作されます。マウスピース製作の費用は、40～50万円程度かかるのが一般的です。
子供の歯並びは、成長に伴ってマウスピースを制作した当初と変化することがあります。その場合はマウスピースを作り直す必要がありますが、成長に伴うマウスピースの作り直しには費用が発生しないことも多いでしょう。
ただし、紛失や故意の破損の場合は、追加費用が発生することがあります。作り直しの費用に関しては、規定が歯科医院によって異なるのであらかじめ確認しておくことが大切です。
調整費
インビザライン・ファーストを始めたら、数か月に一度歯科医師から指示されたタイミングで定期検診を受け、マウスピースや口内の状況を確認してもらう必要があります。この時に、必要に応じてマウスピースの調整が行われることもあるでしょう。
調整料は1回あたり3,000〜5,000円前後です。調整の頻度は患者さまによって異なりますが、一般的には1〜2か月に1回程度のため、1年で3〜5万円程度はかかるでしょう。
保定期間にかかる費用
インビザライン・ファーストの治療が終わった後、歯並びが元に戻らないように保定装置をつけなければなりません。
保定期間中も定期的に通院が必要で、通院費用は1回につき3,000～5,000円程度です。また、保定装置の費用は、2～5万円程度です。
インビザライン・ファーストの費用の負担を抑える方法
インビザライン・ファーストは自費診療のため、全額自己負担です。できるだけ費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。
インビザライン・ファーストの費用負担を抑える方法は、次の通りです。
医療費控除を受ける
審美的な目的で治療をしている場合には医療費控除を受けられませんが、機能性の改善目的で行っていれば医療費控除の対象です。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に受けられる、所得控除制度です。
噛み合わせの改善などが目的でインビザライン・ファーストを行っている方は、医療費控除の活用を検討してみましょう。
安い歯科医院を選ぶ
インビザライン・ファーストは自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。治療費が安い歯科医院を選ぶことで、費用を抑えられます。
例えば、都心部よりも郊外のほうが、インビザライン・ファーストの相場を安く設定している傾向にあります。選択肢の1つとして検討してみましょう。
いくつかの歯科医院でカウンセリングを受け、費用や医院の雰囲気など様々な面で比較して、合うところを見つけることが大切です。
治療期間を延ばさない
治療期間が延びれば、通院費などの治療費用がかかります。また、マウスピースの着け忘れなどによって計画通りに治療ができなかった場合には、マウスピースの作り直しが必要となり追加費用がかかることもあります。
また、虫歯になると虫歯の治療が優先されるため、インビザライン・ファーストの治療が一時的に止まります。虫歯治療で歯を大きく削って形が変わった場合、マウスピースを作り直さなくてはいけなくなり、追加で費用がかかる恐れもあるでしょう。
マウスピースは必ず医師の指示通りに装着し、歯磨きをしっかり行って虫歯にならないように注意してください。
患者様の声
当院で治療を受けた方の口コミを紹介します。
親子で通っている方の口コミ
親子で歯列矯正に通っています。院長さんの腕が良くていらっしゃることが素人にもわかるほどです。
歯科衛生士さんは皆感じがよく、子どももいつも話を聞いてもらっては満足して帰ります。子供は1年半通ってもう綺麗な歯列になりました。私はもう少しかかりますが、これからもお世話になるつもりです。
矯正で通院している方の口コミ
矯正で通院しています。初回のカウンセリングのみでしたら、無料で相談に乗っていただけます。
親身になって一緒に考えてくださったので、このクリニックで矯正治療を受けることを決めました。1年が経ち無事に矯正治療が終わりましたが、医師も歯科衛生士さんも受付の方も皆さん親切な方ばかりなので、これからも矯正以外でもお世話になろうと思います。
まとめ
子供を対象としたマウスピース矯正のインビザライン・ファーストは、今後さらに人気が出ることが予想されています。
目立ちにくく、つけ外しが可能で食事や歯磨きもいつも通り行えるため、子供にとってメリットが大きいと言えます。保険適用外のため矯正費用は全額自己負担となりますが、医療費控除の対象になることもあるのでうまく活用しましょう。
ただし、インビザライン・ファーストには条件があるため、まずは一度カウンセリングを受けて対象かどうか確認してみてください。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾
