こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
歯を失った方のなかには、インプラントと入れ歯のどちらを選択すべきか悩まれている方がいるのではないでしょうか。それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり理解していないと、どちらを選ぶべきか迷われてしまうでしょう。
そこで本記事では、インプラントと入れ歯の違いやメリット・デメリットについて解説します。歯を失ってインプラントか入れ歯で迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
インプラントとは?
インプラントとは、失った歯を補う治療法のひとつです。インプラント体と呼ばれる人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に被せ物を装着します。
インプラント体には、チタンやチタン合金などの生体適合性が高い素材が使用されています。そのため、安心して治療を受けることが可能です。天然歯と同等の審美性と機能性を兼ね備えているため昨今、選択される方が増えてきています。
インプラントの最大の特徴は、機能性に優れている点です。インプラント体と顎の骨がしっかりと結合することで食事中にズレることがなく、天然歯と同じように噛めるようになります。
また、インプラントは独立しているので隣接の歯や歯茎に負担をかけることがありません。被せ物には、セラミックを使用するケースが多いため見た目も天然歯に非常に近く、審美性にも優れています。
インプラントのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
インプラントのメリット
インプラントのメリットは、以下の4つです。
審美性・機能性に優れている
インプラントは、天然歯とほぼ変わらない見た目を再現できる審美性の高い治療法です。前歯など人目に付きやすい部分でも、審美性が高いため周囲の人に気が付かれることはほとんどないでしょう。
歯を失ったことを周囲に気が付かれたくない方や人前に出る機会が多い方などにとって審美性の高さは大きなメリットといえるでしょう。
また、インプラントは顎の骨に固定されるため天然歯に近い噛み心地を得ることができます。硬い物や弾力のある物なども噛むことが可能で、食事の制限がなく快適に使用できます。
寿命が長い
インプラントは、入れ歯やブリッジと比較して寿命が長いです。入れ歯の寿命は5〜6年程度、ブリッジは7〜8年程度といわれています。
一方、インプラントは適切なケアをおこなえば10年以上にわたって使用できます。
骨が痩せにくい
歯を失うと、顎の骨に咀嚼などの刺激が伝わらないため骨が痩せる可能性があります。
インプラントは、人工の歯根を顎の骨に埋め込み固定させるため、咀嚼の刺激が顎の骨に直接伝わります。天然歯と同じように顎の骨が刺激を受けるので骨が痩せるリスクが軽減されるでしょう。
清掃しやすい
インプラントは顎の骨に固定されているため、入れ歯のように取り外す必要がありません。ケアをするときも天然歯と同じように歯ブラシと補助清掃用具を使用します。特別なケアが必要ない点は大きなメリットといえるでしょう。
インプラントのデメリット
一方で、インプラントにはデメリットも存在します。インプラントのデメリットは、以下の4つです。
費用が高額
インプラントは保険適用外の自由診療になるため費用は全額自己負担になります。保険が適用される入れ歯やブリッジと比較して費用負担が大きい点はデメリットといえるでしょう。
インプラントの治療費の相場は1歯あたり35万〜40万程度です。骨造成などの追加治療が必要になるとさらに高額な費用がかかる可能性もあるため、事前によく確認しましょう。
外科的手術が必要
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術が必要です。局所麻酔下で手術はおこなわれますが、術後は腫れや痛みが出るリスクがあります。
また、インプラント治療はすべての方が受けられるわけではありません。全身の健康状態によっては、治療適応外になる可能性があります。高血圧や心疾患、糖尿病、骨粗鬆症などの方は、かかりつけ医との相談が必要になるでしょう。
治療期間が長い
インプラントは顎の骨とインプラント体がしっかりと結合することが必要不可欠です。顎の骨とインプラント体が結合するためには3〜6か月ほどかかります。顎の骨の結合を待ってから最終的な被せ物を装着するため治療期間は半年〜1年ほどが一般的です。
歯を補うほかの治療法と比較して治療期間が長い点はデメリットといえるでしょう。
定期メンテナンスが必要
インプラントは、適切なケアができていないと早期に脱落などのトラブルに見舞われるリスクがあります。毎日のセルフケアでしっかりと管理することはもちろん、歯科医院の定期メンテナンスに通ってトラブルがないか確認してもらう必要があるのです。
定期メンテナンスでは、インプラント周囲炎に罹患していないか、被せ物とインプラント体を繋ぐネジが緩んでいないか、噛み合わせが強く当たっていないかなどを確認します。
3か月〜半年に1回のペースで受診するように指示されるケースが多いですが、歯科医院を受診する時間が確保できない方にとってはデメリットといえるでしょう
入れ歯とは?
入れ歯とは、失った歯の機能を補う治療法のひとつで、取り外しが可能な人工の歯のことを指します。歯を全部失った際に使用する総入れ歯と、部分的に歯を失った際に使用する部分入れ歯と大きく2種類に分類されます。
取り外しできるため、清掃やメンテナンスは容易におこなえるでしょう。また、治療期間が2週間〜1か月ほどと短いため早く歯を補うことが可能です。保険が適用される入れ歯もあるため費用も安価に抑えることができます。
入れ歯のメリットとデメリットは、以下の通りです。
入れ歯のメリット
入れ歯のメリットは、以下の3つです。
清掃しやすい
入れ歯は取り外しが可能なので、お手入れしやすいです。そのため、入れ歯を清潔に保つことができます。口内環境も清潔に保ちやすいため、虫歯や歯周病のリスクも軽減できるでしょう。
身体への負担が少ない
入れ歯は、インプラントのような外科手術が不要で、ブリッジのように隣接の歯を削る必要もありません。1か月程度で治療が完了するため歯のない期間が短く、身体への負担が少ない治療法といえるでしょう。
適応となる症例も幅広いため、インプラントやブリッジが適応外と判断されたケースでも入れ歯であれば対応できる場合もあります。
費用が安価
入れ歯には保険が適用されるものもあるため、安価に治療を受けることが可能です。部分入れ歯で5,000円〜1万5,000円程度、総入れ歯で1万5,000円〜2万円程度で作製できます。予算が限られている方にとって、費用が安い点はメリットといえるでしょう。
入れ歯のデメリット
入れ歯のデメリットは、以下の3つです。
審美性に劣る
入れ歯は、歯茎と隣接する歯を支えとします。支えとする歯にはバネをかけるため、場所によっては審美性が大きく損なわれることもあるでしょう。特に前歯にバネがかかる場合は、金属部分が目立ち、入れ歯であることを他人に気が付かれる可能性があります。
違和感をおぼえやすい
入れ歯は食事をするときや会話をするときにズレることがあります。そのため、噛む能力が低下して食事しにくかったり、噛むと痛くなったりといったトラブルに見舞われやすいです。
また、ほかの治療法と比較して違和感をおぼえやすく、慣れるまでの間は発音が不明瞭になりやすい傾向にあります。歯茎に痛みがある場合や傷が付いている場合は、調整して対応しますが、入れ歯が大きいと何度か調整が必要になるケースが多いです。
定期的な調整が必要
入れ歯は経年変化や歯茎の状態の変化によって合わなくなることがあります。歯茎など口の中の状態は常に変化するため、歯がない総入れ歯の方でも、定期的に歯科医院を受診して入れ歯が合っているか確認してもらう必要があるでしょう。
定期的な調整だけで対応できない場合は、入れ歯を新製する必要があります。
インプラントと入れ歯の違いは何?
インプラントと入れ歯にはどのような違いがあるのか気になる方もいるでしょう。それぞれに異なる特徴やメリットがあるため、違いを理解したうえで検討することが大切です。
インプラントと入れ歯の違いを以下の表にまとめました。
<インプラントと入れ歯の違い>
|
インプラント |
入れ歯 |
---|---|---|
費用 |
高い |
安い |
治療期間 |
半年〜1年程度 |
2週間〜1か月程度 |
審美性 |
高い |
低い |
快適さ |
天然歯に近く快適 |
違和感が出やすい |
寿命 |
10年前後 |
5〜6年程度 |
顎の骨の維持 |
維持しやすい |
減少しやすい |
手入れのしやすさ |
天然歯と同様の手入れ |
取り外して清掃 |
インプラントと入れ歯それぞれに特徴があるため治療法を選択する際には、予算やご自身のライフスタイル、希望に合う治療法を選択することが大切です。
ご自身に合った治療法の選び方
インプラントと入れ歯、どちらの治療法が適しているのか迷われている方もいるでしょう。インプラントと入れ歯を選択する際のポイントは、以下のとおりです。
費用とケアを重視する場合
治療費と治療後のケアのしやすさを重視する場合は入れ歯を選択するとよいかもしれません。保険が適用される入れ歯を選択すれば安価に作製できるため経済的負担が少ないです。また、取り外してお手入れができるため、清潔な状態を保ちやすいでしょう。
一方、インプラントは審美性や機能性に優れていますが保険適用外の治療になるため費用が高額になります。
インプラントは固定式で天然歯と同じようなケアで済みますが、長く使用するためには継続的なメンテナンスが必要不可欠です。定期的に歯科医院を受診することが難しい場合は、入れ歯を選択するのも有効な手段といえるでしょう。
審美性と機能性を重視する場合
噛み心地などの機能性や審美性を重視する場合は、インプラント治療のほうが優れているかもしれません。インプラントは独立しており、見た目や機能が天然歯とほぼ同等なので快適に使用できます。
セルフケアを徹底し、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていれば寿命以上に使用することもできるでしょう。インプラントは治療費が高いですが、審美性が高く、長期的にストレスなく使えることを考えると選択する価値は十分にあります。
ただし、インプラント治療の仕上がりは歯科医師の技術や設備に左右されるため信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることが大切です。希望するすべての方が受けられる治療ではないため、インプラント治療を検討する際には適応症か確認してもらう必要があります。
患者様の声
当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。
虫歯治療・インプラント・歯列矯正を受けた方の口コミ
理事長が勤務医時代からお世話になってます。虫歯、インプラント、歯列矯正と長きに渡り診療していただいております。私自身、すごく怖がり、痛がりなのでその事をお伝えしてます。
その上で気持ちに寄り添って治療してくれます。長く続いたのもそういった配慮があってのことです。理事長はとてもクレバーな方で治療方針や病状などわかりやすく説明してくださり
こちらの質問にも的確に答えてくれます。
インプラント、歯列矯正などお考えの方にはおすすめします
当院で治療を受けた方の口コミ
歯のことを詳しく教えてもらい、歯の健康について自分に合った治療をプランニングしてくれたので今後も通いたいと思います。新しくてキレイな歯医者さんで、スタッフの方も笑顔が素敵で明るい雰囲気がとても気に入りました。
まとめ
インプラントと入れ歯には、それぞれ異なる特徴とメリットがあります。インプラントは審美性が高く、機能面にも優れているため長期的に使用が可能です。
一方、入れ歯には保険が適用されるものもあるため安価である点がメリットです。また、取り外しが可能なので清掃しやすいという利点もあります。
どちらの治療法を選ぶかは、ご自身の予算や歯の状態などによって異なります。歯科医師とよく相談してご自身に合った治療方法を選択しましょう。
インプラントや入れ歯を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾