こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニングです。歯科医院に通う必要がないため、手軽に始められることがメリットといえます。
今回は、ホームホワイトニングについて詳しく解説します。ほかのホワイトニングとの違いなども解説しますので、ホワイトニングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
ホームホワイトニングとは？
ホームホワイトニングとは、マウスピースを用いて自宅で行うホワイトニングです。2週間～1か月程度、薬剤を入れたマウスピースを1回1～2時間装着して徐々に歯を白くします。
カウンセリングやマウスピース作成のために数回歯科医院に通う必要がありますが、ホワイトニングの施術のための通院は必要ありません。ホームホワイトニングは患者様自身で行うホワイトニングのため、忙しくて頻繁に歯科医院に行くことが難しい方やご自身の好きなタイミングでホワイトニングをしたい方に向いているでしょう。
ホームホワイトニングのメリット・デメリット
ホームホワイトニングのメリット・デメリットを、それぞれ3つご紹介します。
メリット
ホームホワイトニングのメリットは、以下のとおりです。
手軽にホワイトニングできる
初めてホームホワイトニングをする場合は、カウンセリングやマウスピースの作成などで数回歯科医院に行く必要があります。
しかし、ホワイトニングの施術に関しては通院が必要ありません。自分の好きな場所・タイミングで、手軽にホワイトニングできることは大きなメリットです。
繰り返しホワイトニングできる
ホームホワイトニングは、一度マウスピースを作れば繰り返しホワイトニングできます。2回目以降はマウスピースを作成する必要がないので、薬剤の費用のみでホームホワイトニングを行えるのです。オフィスホワイトニングと比較して経済的なことは大きなメリットでしょう。
ただし、マウスピースが変形した場合や穴があいた場合など、破損した際はマウスピースの作り直しが必要です。マウスピースの作成後に虫歯治療などで歯の形が変わった場合も、マウスピースの作り直しが必要になるため注意が必要です。
歯の白さが長持ちする
ホームホワイトニングは、2週間～1か月程度、薬剤を入れたマウスピースを1日1～2時間装着することで歯を白くします。時間をかけて徐々に歯を白くするため、白さが長持ちしやすいです。
デメリット
ホームホワイトニングのデメリットは、以下のとおりです。
ホワイトニングの施術に時間がかかる
ホームホワイトニングは、薬剤を入れたマウスピースを1～2時間装着する必要があります。ホワイトニング後1〜2時間は色の濃い飲食物を避ける必要があるなど、施術後もふだんどおりに過ごせるわけではありません。1回の施術に時間がかかります。
また、個人差はありますが、ホームホワイトニングで歯の白さを実感できるのは、早くても2週間後といわれています。ホームホワイトニングで使用する薬剤の濃度が、歯科医院で使用するものよりも低濃度なためです。
結婚式や就職など「この日までに歯を白くしたい」という希望がある場合、スケジュールに余裕を持ってホームホワイトニングを始める必要があるでしょう。
ホワイトニング直後は食事に制限がある
ホームホワイトニング直後（12～24 時間程度）は、薬剤の影響によって歯の表面が敏感になります。歯がしみる・着色する可能性が高まるため、以下のような飲食物を避ける必要があります。
- ソースやケチャップ、カレーなど色の濃い食べ物
- コーヒーやワインなどの色の濃い飲み物
- 柑橘類やヨーグルトなど酸性の食べ物
- 炭酸のジュースやお酒
ホームホワイトニング後は着色しやすくなるため、色の濃い飲食物を避けてください。ソースやケチャップ、カレー、コーヒーなどの色の濃い飲食物や調味料は避けるようにしましょう。
ホームホワイトニング直後の食事に何を選べばよいか迷ったら、白い服についたときに色が落ちるかどうかで選んでください。
ホームホワイトニング直後は、知覚過敏にもなりやすい状態です。オレンジやレモンなどの酸性の食べ物や炭酸のジュース、お酒などは避けましょう。
知覚過敏の症状が出ることがある
ホームホワイトニングで使用する薬剤は、歯科医院で使用する薬剤よりも低濃度ですが、一時的に歯がしみる・痛むなど知覚過敏の症状が出ることがあります。特に、歯が擦り減っている場合や食いしばりなどが原因で歯に亀裂が入っている場合に症状が出やすいです。
ほかのホワイトニング方法との違い
ホワイトニングには、自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で行うオフィスホワイトニング、両方を行うデュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士などの有資格者が施術を行うため、高濃度の薬剤を使用します。1回の施術でも歯が白くなるのを実感でき、ホームホワイトニングよりも短期間で歯を白くできることがメリットです。
しかし、オフィスホワイトニングで得た歯の白さは長持ちしにくいといわれています。早ければ3か月程度で、もとの歯の色に戻ることもあるでしょう。
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングで理想の歯の白さにしたあと、ホームホワイトニングで白さを長持ちさせる方法です。ホワイトニング効果としては最も高いですが、費用がかかることがデメリットです。
どのホワイトニング方法にもメリット・デメリットがあります。「いつまでに白くしたいのか」「継続してホワイトニングできるか」「予算はどのくらいなのか」などをポイントに選ぶとよいでしょう。
ホームホワイトニングの施術の流れ
一般的なホームホワイトニングの施術の流れは、以下のとおりです。
- カウンセリング
- お口の状態確認
- クリーニング
- マウスピース用の型取り
- マウスピースと薬剤の受け取り
- ホワイトニング後のチェック
カウンセリングでは「いつまでに、どの程度歯を白くしたいのか」などを伺います。
虫歯や歯周病のチェックを行い、見つかればホワイトニングの前に治療します。虫歯や歯周病がある状態でホームホワイトニングをすると、薬剤の影響によって歯がしみる・痛むことがあるからです。また、歯の表面に汚れや歯石がついているとホワイトニングの効果が落ちるため、ホワイトニング前にクリーニングを行うのが一般的です。
お口の状態に問題がなければ、ホワイトニング前の歯の色を確認し、記録として写真を撮影します。ホワイトニングの変化を実際に比較して確かめることができるのです。
マウスピースの作成には1～2週間ほどかかります。マウスピースの受け取りの際、着用方法や薬剤の扱い方など、ホームホワイトニングのやり方を説明されます。
最初にお渡しした薬剤を使い切ったら、歯科医院を受診しましょう。写真撮影を行い、歯の色・歯や歯茎に異常がないかを確認します。患者様と相談しながら、ホームホワイトニングを継続するか判断してもらえるでしょう。
ホームホワイトニングの効果はどれくらい？
ホームホワイトニングの効果は個人差があります。歯が白くなったと感じ始めるのは、早くて2週間、理想的な白さになるには1～2か月程度かかるといわれています。歯の白さが持続する期間についても個人差がありますが、6か月～1年程度が一般的です。
オフィスホワイトニングは、短期間で歯が白くなるものの、持続性がありません。早ければ2～3か月程度で色戻りするといわれています。
ホームホワイトニングは、即効性はありませんが、オフィスホワイトニングよりも効果が長持ちしやすいです。
ホームホワイトニングの効果を長持ちさせるための方法
ホームホワイトニングで白くした歯を長持ちさせるために、気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
色の濃い飲食物を控える
ホワイトニングの直後だけでなく、日頃から色の濃い飲食物を避けることで、歯の白さが長持ちします。また、食後はなるべく早く歯を磨きましょう。着色予防に効果的です。
歯の表面についた着色汚れは、時間が経過すると歯の内部に浸透します。歯の内部にまで浸透した汚れは、歯磨きでは落とせません。日頃から色の濃い飲食物を避け、食後はなるべく早く歯磨きをしてください。
着色予防効果のある歯磨き粉を使う
ホームホワイトニングの効果を長持ちさせるには、毎日使う歯磨き粉を着色予防効果があるものにするとよいでしょう。毎日使うことで、着色汚れがつきにくくなります。
定期検診を受ける
ホームホワイトニングで白くなった歯をできるだけ長持ちさせるには、毎日の歯磨きと定期検診が欠かせません。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、歯磨きでは取れない汚れや着色を落とし、歯の色を長持ちさせることに繋がります。
ホームホワイトニングの注意点
ホームホワイトニングの注意点は、以下のとおりです。
歯科医師の指示を守る
ホームホワイトニングに関する歯科医師の指示は、必ず守ってください。特に、薬剤の量やマウスピースの装着時間を自己判断で調整するのは危険です。
「薬剤の量を増やしたりマウスピースの装着時間を延ばしたりすれば、より歯が白くなるのではないか」と思う方がいるかもしれません。
歯科医師は、患者様の口内の状態を考慮してホワイトニングに使用する薬剤や量、マウスピースの装着時間を決定します。指示よりも薬剤の量を増やすなどすると、歯や歯茎に悪影響を与えるでしょう。知覚過敏の症状が強く出る可能性もあります。
歯科医師の指示を守り、適切にホームホワイトニングを行うことが重要です。
白くならない歯がある
ホワイトニングで白くできるのは「ご自身の歯のみ」です。詰め物や被せ物は白くできません。また、神経のない歯やテトラサイクリンの影響を受けて変色した歯も、ホワイトニングで白くすることは難しいです。
詰め物や被せ物がある方は、ホワイトニング後の天然歯の色に合わせて詰め物や被せ物を入れ直すとよいでしょう。神経のない歯の場合、歯の内部に薬剤を入れるウォーキングブリーチという方法があります。
薬の影響などで歯が変色している場合、ホームホワイトニングの効果が出にくいといわれています。長期間行えば白くなることもありますが、グレーなど黒っぽく変色している場合は、ホワイトニングの効果を得るのは難しいです。
理想の白さにならないことがある
ホームホワイトニングだけでは、理想とする歯の白さにならないことがあります。ホームホワイトニングで使用する薬剤は濃度が低いため、得られる白さには限界があるのです。
自然な白さを目標にする場合は問題ありませんが、真っ白な歯を目指す場合、オフィスホワイトニングやデュアルホワイトニングを検討したほうがよいでしょう。
患者様の声
定期検診ではいつも丁寧にしていただいています。クリーニングや治療の際は今から何をするのか一言声をかけてくださるので、安心して治療を受けられます。スタッフの方はとても親切で明るく、気持ちよく診察してもらえています。いつもありがとうございます！
初めて利用させていただきました。サロンみたいにきれいで、受付の方も先生も担当してくださった方も皆さん親切で、とても丁寧でした。これからも利用させていただきたいです。
まとめ
ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニングです。歯が白くなるまでに時間がかかりますが、自分の好きなタイミングでホワイトニングでき、白さが長持ちしやすいことがメリットといえるでしょう。
一度マウスピースを作成すれば、2回目以降のホームホワイトニングには薬剤の費用しかかからないため、経済的なこともメリットの一つです。
ホワイトニングを検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
小道俊吾
