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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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小児矯正の費用相場はどれくらい?保険適用や安く抑える方法も解説

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

両手に矯正装置をもっているこども

小児矯正の費用相場は約10~60万円です。小児矯正は、成人矯正よりも種類が豊富で、個々の状況や矯正方法によって費用は変動します。

今回は、小児矯正の費用相場について、保険適用の有無や安く抑える方法について解説します。

小児矯正を始めるタイミング

タイミングをあらわす砂時計

小児矯正は「第1期治療」ともよばれています。第1期治療とは、こどもの歯が乳歯から永久歯へと生え変わる時期、つまり5~6歳頃から開始する矯正治療のことです。

この時期は、歯の生え変わりや顎の成長が活発に行われるため、矯正的な処置を行うのに非常に適しています。歯の生え変わり時期に適切な矯正治療を行うことで、将来的な歯並びや噛み合わせの問題を予防することや治療期間を短縮することができるのです。

ただし、こどもの上の顎のサイズが小さくて受け口の場合など、特定の問題に早期に対処する必要があるケースでは、3~4歳から矯正治療を開始することが推奨されることもあります。早期に治療を始めることで、より効果的な治療や問題の早期解決が期待できるのです。

小児矯正の種類

手で口角をあげている笑顔のこども

小児矯正にはさまざまな治療法が存在します。以下、それぞれの治療の特徴やメリット・デメリットについて解説します。

床矯正

床矯正の「床」とは、入れ歯のように歯茎の部分をカバーする部分を指します。床はレジン(歯科用プラスチック)で作られ、ワイヤーや歯並びを広げるネジが埋め込まれています。

矯正装置は取り外しが可能で、歯並びを側方に拡大し、歯を並べるスペースを作ることが主な目的です。

<床矯正のメリットとデメリットについて>

メリット

・抜歯の必要がなく、自然な歯並びを目指せる可能性がある

・取り外し式のため、食事や歯磨きがしやすい

・定期的に取り外して掃除できるため、虫歯のリスクが低くなる

・装置が目立ちにくく、自然な外見を保てる

・従来の矯正装置に比べ、痛みを感じにくい

・治療のアプローチや材料により、費用を抑えることができる場合がある

デメリット

・細かい歯並びの調整や大きな歯の移動は困難である(1週間程度で慣れることが多い)

・治療の効果を得るためには、こども自身の意識的な装着が求められる

・初期は発音しにくく感じることがある

・場合によっては治療期間が長引くことがある

 

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、マウスピースを使用しつつ、口腔周囲の筋肉や舌の機能訓練を行いながら矯正治療を実施する方法です。完璧な歯並びや噛み合わせを求める通常のワイヤー矯正と異なり、おおよそ80%の改善を目指す治療法です。

<マウスピース矯正のメリットとデメリットについて>

メリット

・初期投資が低いため、多くの家庭で導入しやすい

・通常のワイヤー矯正が不要、もしくは治療期間が短縮される可能性がある

・通院は2~3か月に1回程度である

・ワイヤーがないため、装置が目立ちにくい

・ふだんから口を閉じる癖がつく

・正常な範囲に近づく

・鼻呼吸を促進し、風邪を引きにくくなる

・主に就寝時に装着し、日中は1時間程度の装着で済む

デメリット

・こどもがマウスピースを装着しないと治療が進行しないため、最初は親のサポートが必要である

・生涯を通じての歯並びの保証はなく、歯並びは常に変動する

・毎日10分以上の筋肉のトレーニングが求められる

・小児期に矯正を受けても、大人になった際に再矯正が必要な場合がある

・うつ伏せ寝や頬杖、舌の癖などの習癖があると、治療効果が低下する

 

急速拡大装置

急速拡大装置は、上顎に装着することで上顎を拡大する矯正装置です。上顎の中央に存在する正中縫合という骨の接合部を利用して、特定の装置のネジを回すことによって顎を広げます。

急速拡大装置は、一度取り付けると外すことができない固定式の装置です。装置の中央部に大きなネジが取り付けられており、ネジを回すことで装置を拡大します。上顎の正中縫合を開くことで、上顎自体を拡大することができます。

<急速拡大装置のメリットとデメリットについて>

メリット

・固定式のため、確実に上顎を拡大することができる

・名前のとおり、上顎の拡大スピードが速い

・ほかの装置と比較して、一度の矯正で大きく上顎を拡大することができる

デメリット

・装置を初めて取り付けた際の違和感が強く、発音や食事に影響がでることがある(1週間程度で慣れることが多い)

・装置の一部として使用されるバンドを小臼歯に取り付けると、見た目が悪くなることがある

 

ペンデュラム

ペンデュラムは、6歳臼歯を奥へ大幅に移動させることができます。また、八重歯や出っ歯の矯正でも抜歯をさけるケースが増えました。

装置は顎にプレートとして取り付けられ、小臼歯にはワイヤーが取り付けられるため、外からはほとんど見えません。

<ペンデュラムのメリットとデメリットについて>

メリット

・6歳臼歯を確実に後方に移動させることができるため、抜歯の必要性が大きく減少する

・GMDという似た装置と比較して、ペンデュラムは外から見えないため外見上の懸念が少ない

・6歳臼歯が後方に移動する際の反作用で前歯が少し前方に移動することがあるが、その移動範囲は軽度である

デメリット

・装置自体が大きめであるため最初は違和感があるが、順応性の高いこどもは比較的早く慣れることが多い

・装置の存在により、歯磨きがしにくくなることや、食べ物が装置に詰まりやすくなることがある(1週間程度で違和感に慣れることが多い)

 

リンガルアーチ

リンガルアーチは、歯列の内側に金属製のワイヤーを装着する矯正法です。成人矯正での「裏側矯正」と似ていますが、厳密には異なります。

<リンガルアーチのメリットとデメリットについて>

メリット

・リンガルアーチは歯列の内側に装着されるため、一般的なワイヤー矯正と比べて目立ちにくい

・前歯が内側に傾いているような症例や、矯正治療後の「保隙」や「保定」に適している

・シンプルな構造のため、装置の製作が比較的簡単で、短時間で取り付けができる

デメリット

・装置が歯列の内側にあるため、舌で直接触れることとなり、違和感や異物感が強くでることがある

・内側に装置があるため、歯磨きが難しくなることがある

・歯全体の大きな動きや顎の発育のコントロールには向いていない

 

小児矯正の費用相場

費用を計算している

次に、小児矯正の費用相場について、治療前から保定期間まで期間別にご紹介します。

治療開始前

治療開始前にかかる費用は、以下のとおりです。

<治療開始前にかかる費用について>

内容

費用

初診相談・カウンセリング料

無料~約5千円

精密検査・診断料

無料~約5万円

初診相談時には、歯並びや口内の状態、治療に対するご要望やお悩みなどを歯科医師が詳しく聞き取ります。そのうえで、矯正治療の必要性や流れ、期間、費用についての説明が行われます。初回のカウンセリングが無料の歯科医院も存在するため、小児矯正を検討している方は、まずは気軽に相談してみましょう。

矯正治療を決めた場合、顔や口内のレントゲン撮影などの詳細な検査が実施されます。こどもの歯並びや顎の問題点を詳しく確認し、検査の結果に基づいて具体的な治療計画が立てられます。場合によっては、矯正治療に先立って虫歯治療や歯周病治療が必要となることもあるでしょう。

一部の歯科医院では、トータルフィー制を採用しているところもあり、精密検査や診断料が矯正治療費に含まれることがあります。

矯正治療中

矯正治療中にかかる費用は、以下のとおりです。

<矯正治療中にかかる費用について>

内容

費用

床矯正

約3万円~5万円

マウスピース型矯正

約1万5千円~2万円

急速拡大装置

約3万円~5万円

ペンデュラム

約3万5千円~5万円

リンガルアーチ

約3万円~5万円

調整料・処置料

1回

無料~約1万円(税別)

上記は1装置あたりの費用であり、使用する数はそれぞれの症例によって異なります。また、歯科医院によっても費用は変動するため注意が必要です。

治療装置の使用指示を守らないと、治療効果が出ないだけでなく、追加費用が発生することがあります。歯科医院での料金体系(処置制かトータルフィー制か)によって、矯正治療にかかる費用が異なることがあるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

保定期間

保定期間にかかる費用は、以下のとおりです。

<保定期間にかかる費用について>

内容

費用

保定装置

無料~約6万円

保定観察料

無料~1回約5千円

保定期間も定期的な通院が必要で、歯の後戻りや噛み合わせのチェック、乳歯から永久歯への生え変わりの観察や虫歯予防の指導などが行われます。

保定装置(リテーナー)は、装着を怠ると治療後の歯並びがもとに戻ってしまうおそれがあります。再度矯正治療を受ける必要性が生じる場合があるため、保護者の方はお子さまの装着をしっかりサポートすることが非常に大切です。

歯科医院によっては、矯正治療費にリテーナーの費用が含まれていることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

小児矯正は保険が適用される?

保険適用のイメージ

小児矯正は、一般的に保険適用外です。健康保険は、病気やケガの治療を目的としているため、噛み合わせや見た目の改善を目的としている小児矯正は、保険適用外とされています。

ただし、先天的な異常で生じる噛み合わせの悪さを治す矯正治療や、顎の外科手術が必要となる顎変形症の場合の手術前や手術後の矯正治療は、保険が適用されます。

保険が適用される矯正治療を行える医療機関は、ごく一部です。厚生労働大臣が定める施設基準に適合していて、地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみに限られます。保険適用が受けられる歯科医院かどうかについて、あらかじめ確認しておきましょう。

小児矯正にかかる費用を安く抑える方法はある?

首をかしげ疑問の様子の女性

次に、小児矯正にかかる費用を安く抑える2つの方法をご紹介します。

医療費控除を利用する

医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間に、ご自身やご家族の医療費を一定額以上支払った場合、確定申告することで税金の一部が戻ってくる制度のことです。歯科矯正では、噛み合わせの悪さが原因で歯の健康や機能に問題が生じていると診断されれば医療費控除の対象となります。

ただし、見た目の改善を目的とした矯正治療は医療費控除の対象となりません。

しかし、ご自身は見た目の改善を目的としていても、歯科医師が噛み合わせに問題があると判断し、矯正治療が必要と診断することも多いです。歯科矯正を検討している方や受けている方は、医療費控除を有効に活用しましょう。

モニター募集している歯科医院を選ぶ

小児矯正にかかる費用を安く抑えるもうひとつの方法は、モニター料金で矯正治療を受けることです。モニター料金とは、歯科クリニックが新患を獲得するために行っている割引制度です。症例写真の利用やアンケートの回答、SNSの口コミ投稿などを条件に、通常料金よりも安く矯正を受けることができます。

ただし、歯科医院によっては、年齢制限がある場合や矯正方法に指定がある場合など、条件はさまざまです。条件を満たしていればお得に歯科矯正が受けられますが、写真利用の範囲などは事前によく確認しておきましょう。

患者様の声

患者さまからの高い評価

院内もとてもきれいで、先生方も歯科衛生士の方々も清潔感があり、安心して治療が受けられました。治療の説明や、今後の歯の病気に関するリスクなどを歯の汚れの状態に合わせて丁寧に説明してくださり、歯磨きの仕方なども丁寧に教えていただき感謝しています。今後も定期的に通おうと思っています。

ご近所さんでいい歯医者はないかなと思って悩んでいたところ、知り合いの方に紹介していただきました。丁寧に見てくれて、お子さん連れにも安心だと教えてもらい、色々な場面で通い続けることができると感じ、初めて行ってきました。院内はとてもきれいで、説明も丁寧にしてくださいますし、歯科衛生士さんもみなさん可愛くて素敵で気に入りました。定期的に通って、虫歯のない歯を目指そうと思います。

まとめ

笑顔のこどもが白い歯をみせている

小児矯正の費用相場は約10~60万円です。歯科矯正には歯の生え変わり時期であるこどもの頃に行う「1期治療」と、永久歯が生え揃った大人が行う「2期治療」が存在します。

1期治療で、ある程度顎の形状や歯並びを整えることができたら、2期治療の治療期間が短くなり、結果的に費用が抑えられるでしょう。また、1期治療ですべての矯正が完了する場合もあります。

小児矯正は、基本的に保険適用外のため、躊躇してしまう方も多いと思います。

しかし、長い目でみたときに全体の治療費用が抑えられるのは、小児矯正から始めた方です。治療費用を安く抑える方法は、医療費控除を利用する方法や、モニター制度に参加する方法があります。無料で相談やカウンセリングを行っている歯科医院もあるため、まずは気軽に相談されてはいかがでしょうか。

小児矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
小道俊吾