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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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インプラント手術後の腫れの原因と対処法について詳しく解説!

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

インプラントの模型を指し示して説明する人

インプラント手術後の腫れは、ダメージから回復する過程で起こる免疫反応の一部です。

しかし、腫れが長期間続く場合は感染などが考えられるため、早めに対処する必要があります。

今回は、インプラント手術後の腫れの原因と対処法について詳しく解説します。

インプラント手術後は腫れる?

歯の痛みから頬を抑える中年女性

インプラント手術後は腫れることが多いです。手術によってできた傷口は、体の自然な反応として炎症を起こし、腫れや赤みを引き起こします。傷口をきれいに治癒するための重要な過程であり、避けられない反応です。手術の範囲が広い場合や骨造成を行った場合は、特に腫れやすくなります。

しかし、過度な心配は不要です。手術後の腫れは一時的なもので、手術後3〜4日ほどでピークを迎えます。腫れは徐々に引き、ほとんど場合1〜2週間程度で落ち着きます。インプラント手術後の腫れは一時的なものであり、体が傷を自己修復しようとする正常な反応の一部です。

しかし、腫れが長期的に続く場合や、腫れや痛みが悪化する場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

 

インプラント手術後の腫れの原因

頭に手を当てて考える青い服を着た女性

インプラント手術後の腫れの原因は、自然な免疫反応によるものが多いですが、細菌に感染して腫れている場合もあるでしょう。インプラント手術後に腫れる原因をご紹介します。

 

手術後の免疫反応

インプラント手術は身体に傷をつけるため、自然な免疫反応の一部として腫れが生じます。身体は、手術による損傷を修復して傷口を再生するために、炎症反応を起こすのです。腫れは手術後5日〜10日ほどで治まるのが一般的です。

ただし、歯茎や骨の移植を行った場合や、1回の手術で多くのインプラントを埋め込んだ場合は、腫れが引くまで2週間ほどかかることもあるでしょう。腫れが2週間以上続く場合は、何らかの問題が生じている可能性があります。

例えば、体がインプラントを異物と認識し、免疫細胞がインプラント周辺組織を攻撃する拒絶反応があります。起きるケースは多くないですが、放置するとインプラントが抜け落ちる可能性があるため、早急な対応が必要です。2週間以上腫れが続く場合は、歯科医院を受診しましょう。

 

細菌感染

インプラント手術後に腫れが発生する一因として、細菌感染が挙げられます。手術前に虫歯や歯周病を完治させる理由の一つは、細菌が患部に侵入し感染するリスクを最小限に抑えるためです。

また、感染を予防するには、手術で使用する器具を滅菌すること、手術は無菌室で行われることが重要です。衛生管理に問題があると手術中に細菌が侵入し、手術後に腫れる原因になります。感染を放置すると、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。抗菌薬を服用して、細菌を除去することで対処します。

 

骨の火傷

骨の火傷も、インプラント手術後に腫れる原因の一つです。顎の骨にインプラントを埋め込む際には、専用のドリルを使用します。ドリルの取り扱いが不適切な場合、ドリルから発生する過度な熱が顎の骨に伝わり、オーバーヒート(過熱)を引き起こすことがあります。顎の骨が火傷し、火傷した部位の腫れや痛みが長期間続くことがあるのです。

 

インプラント周囲炎

手術後しばらく経ってから腫れる場合は、インプラント周囲炎の可能性があります。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病で、特に手術後のケアを怠った場合に発生しやすい病気です。原因となるのは歯垢や歯石で、適切な口腔ケアを行っていないとインプラント周囲炎のリスクが高まります。

健康な歯と違い、インプラントの歯には歯根膜が存在しないため、歯と歯茎の間に細菌が侵入しやすいです。歯周ポケットに溜まった歯垢や歯石によって細菌が侵入すると、インプラントの周囲では歯周病に似た症状があらわれます。感染によって歯周ポケットが深くなり、周囲の骨が吸収されると、最悪の場合インプラントが脱落することもあるでしょう。

インプラント周囲炎は通常の歯周病に比べ進行が早く、喫煙者や糖尿病を罹患している方は特にリスクが高まります。腫れに気付いたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

また、インプラント治療前に虫歯や歯周病があった場合、治療後も定期的に検診を受け、ふだんの歯磨きだけでは取り除けない歯石を除去することが重要です。

 

インプラント手術後に腫れたときの対処法

閃いて手を叩くビジネスウーマン

インプラント手術後に腫れたときは、血流を増加させないことが重要です。血行がよくなると腫れや痛みが強くなるため、気を付けなければなりません。

 

処方された薬を正しく服用する

手術後に処方される痛み止めや抗生物質には、痛みや腫れを抑えるだけでなく、感染を防ぐ効果もあります。腫れが軽度だからといって指示どおりに服用しないと、薬によって抑えられていた腫れが急にあらわれることもあります。処方された薬は、最後まで飲み切ることが大切です。

 

腫れた部位を冷やす

腫れは冷やすことで抑えられることがあります。

ただし、冷やす際には注意が必要です。氷などを患部にあてて直接冷やすと、インプラントが骨と結合しにくくなる可能性があります。水で濡らしたタオルを絞って、頬の上からあてると効果的です。

また、手術後48時間以上経過したあとは、腫れた部位を冷やしてもあまり効果が期待できません。冷やし続けると、腫れが長引く可能性もあります。

 

刺激を避ける

傷口を指や舌で触れる行為は雑菌の侵入を促し、腫れや痛みを悪化させる可能性があります。腫れが気になっても患部を刺激する行為は控えましょう。

また、食事についても注意が必要です。硬いものや辛いものなど、口腔内に刺激を与える食べ物は避けてください。手術後2〜3日は傷口が過敏になっているため、柔らかい食事を中心に摂取するとよいでしょう。

 

血流が増加する行為は避ける

手術後は運動や飲酒、長時間の入浴など、血流を増加させるような行為を控えなければなりません。血流が増加すると、腫れだけでなく出血や痛みが発生・増強する可能性があります。

 

口腔内を清潔に保つ

手術部位を直接磨くことはできませんが、そのほかの部分はしっかり磨き、清潔に保ちましょう。手術部位周辺はうがいをして、汚れが溜まらないようにします。手術後の2~3日間は傷口が開かないよう、うがいも優しく行わなければなりません。

インプラントは天然の歯と異なり、歯茎との間に歯根膜が存在しないため、細菌が侵入しやすいです。自宅でのケアに加え、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることも重要です。

 

喫煙を避ける

喫煙は歯茎の免疫力を低下させ、血行を悪化させます。血流が悪くなると栄養が適切に運ばれず、手術後の回復が遅れる可能性があります。感染や治癒の遅れを予防するには、禁煙が非常に重要です。

 

インプラント手術後に気を付けたい腫れ以外の症状

観葉植物と顎に手を当てて考える女性

インプラント手術後は腫れ以外にも、痛みや出血がみられることがあります。腫れ以外に気を付けたい症状について解説します。

 

痛み止めが効かないほどの強い痛みがある

手術後の痛みは処方された痛み止めで抑えることができますが、痛み止めが効かないほどの強い痛みには注意が必要です。より強力な痛み止めの処方も可能ですが、痛みが続く場合は感染などの問題が起きている可能性があります。

痛みが悪化している、服薬して長時間経っても痛みが治まらないなどの場合は、早めに歯科医院に相談してください。

 

薬を飲んで湿疹や下痢などの症状があらわれた

薬を飲んだあとの湿疹や下痢などの症状は、特に注意が必要です。アレルギー反応を示している可能性が高いため、すぐに歯科医院に連絡し、早めに診てもらうことが大切です。

自己判断で薬を中止したり、症状を放置したりせず、必ず医師に報告しましょう。

 

インプラントを埋め込んだ部分に違和感がある

もともと何もなかった場所に異物を入れるため、腫れが引いたあとも腫れている感覚や違和感が続くことがあります。傷口の治癒は表面の組織から始まり、そのあと内部の組織が再生されます。表面が治っても、内部がまだ完全に治癒していない場合があるのです。

違和感があるからといって、舌で触る、指で押すなど、刺激を与える行為は控えましょう。傷を悪化させる可能性があるので、手術後1週間は安静にすることが大切です。

 

出血する

手術後に出血が見られることがありますが、唾液に少量の血が混ざる程度であれば問題ありません。

しかし、出血量が多い場合や出血が止まらない場合は、清潔なガーゼを30分程度噛んで止血してください。それでも血が止まらない場合は、すぐに病院に連絡しましょう。

特に、上顎の奥歯にインプラントを埋め込んだ場合、鼻血が出ることもあります。鼻と繋がっている上顎洞が炎症を起こすことが原因で、処方された薬を飲むことで2週間程度で治まることが多いです。

通常、手術の翌日には傷口の確認と消毒が行われます。気になることがあれば、歯科医師に相談しましょう。

 

口元に痺れや麻痺の症状があらわれる

術後すぐは麻酔の影響で一時的に口元に痺れを感じるかもしれませんが、麻酔の効果は2時間ほどで消えていくため、心配は不要です。

しかし、手術中に神経が刺激されると、唇や口の周りに麻痺が残る可能性があります。多くの場合は一時的なもので、2~3週間程度で徐々に麻痺はなくなります。

長期間にわたって痺れや麻痺が治らない場合は、埋め込まれたインプラントが神経を圧迫している可能性があるでしょう。痺れや麻痺が続く場合は、すぐに歯科医師に相談し、検査を受けることが重要です。

 

患者様の声

笑顔で話す女性患者と男性歯科医師

こんなに丁寧な所は初めてでした。今回は院長先生に治療していただきましたが、説明も丁寧でわかりやすく、痛みもなく満足です。歯科衛生士さんも愛想がとてもよく、きれいに掃除してくださいました。院内のスタッフさんも、すれ違い時は必ず挨拶をしてくださり、雰囲気もとても良かったです。

丁寧なカウンセリングによって、自身の大切な歯に対する意識が向上しました。先生方、スタッフの皆さまにはいつも親切なご対応をいただき、高い技術・最新の設備・綺麗な空間でリラックスして安心して施術を受けております。とにかく申し分のない気持ちのよい環境で、いつもお世話になっており有難いです。

 

まとめ

歯の模型を持ってインプラントの説明をする歯科医師

インプラント手術後の腫れは、手術によるダメージから回復するための一般的な反応です。ほとんどの場合1~2週間ほどで軽快するため、心配は必要ありません。

しかし、2週間以上腫れが続く場合は、細菌感染などの問題が考えられるため、歯科医院に連絡してください。インプラント手術後のリスクを最小限に抑えるために、処方された薬を指示どおり服用し、口腔内を清潔に保ちましょう。

インプラントを検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

小道俊吾