こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
セラミック治療は、天然歯のような自然な色調を再現できることや、耐久性の高さから多くの患者さまから選ばれています。治療後のメンテナンスを怠ると、さまざまなリスクが生じることをご存じでしょうか。
この記事では、セラミック治療後のメンテナンスを怠るリスク、歯科医院で行うメンテナンスの内容や頻度、さらに自宅でできるケア方法について詳しく解説します。
目次
セラミック治療後のメンテナンスを怠るリスク
セラミックは、審美性と機能性を兼ね備えた非常に優れた素材です。
しかし、定期的なメンテナンスを怠ると以下のようなリスクが生じる可能性があります。
セラミックが破損するリスク
セラミックは硬く耐久性の高い素材ですが、強い衝撃や過度の力が加わると、ひびが入ったり欠けたりすることがあります。定期的に点検を行わないと、初期の小さなひび割れを見逃し、最終的には大きな欠けや破損につながる恐れがあります。
セラミックが外れるリスク
セラミックと歯を接着するのに使用した接着剤は、経年劣化や口腔内環境の変化により、接着力が弱くなる場合があります。これにより、セラミックがずれたり外れたりする可能性が高まります。
歯周病や虫歯になるリスク
セラミック自体は人工物であるため虫歯になることはありませんが、セラミックを支える土台や歯根部分は天然歯のため、虫歯や歯周病になるリスクがあります。長期間使用しているうちに経年劣化したり歯茎が下がったり、歯とセラミックの境目に隙間ができることがあります。
適切なクリーニングを怠ると、この隙間にプラークや歯石が付着し、歯周病や虫歯の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。そのため、定期的なクリーニングとメンテナンスが非常に重要です。
周囲の組織に負担をかけるリスク
噛み合わせが悪い状態でセラミックを使用し続けると、周囲の歯や顎関節に負担がかかることがあります。噛み合う相手の歯がすり減ったり、顎関節に痛みや不快感が生じたりすることがあります。
特に、顎関節に過度な負担がかかると顎関節症を引き起こし、顎の痛みや音が鳴る、口を大きく開けられないなどの症状を伴うことがあります。
歯科医院で行うメンテナンスの内容
歯科医院では、以下の内容のメンテナンスを行い、セラミック治療後の口腔内の健康を維持します。
口腔内のチェック
セラミックを長持ちさせるためには、治療を行った歯だけでなく、周囲の歯や歯茎、骨の健康状態も重要です。レントゲン撮影や歯周病の検査などで炎症や虫歯の有無などをチェックし、必要に応じて治療や指導が行われます。
セラミックの状態チェック
セラミックの状態を確認し、破損や劣化がないか、セラミックと歯茎の境目に隙間がないか、虫歯になっていないかを確認します。
セラミックと歯の接着部分に隙間や劣化が見られた場合、早期に補修や再接着の対応が行われます。これにより、セラミックが外れるリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、噛み合わせが悪いとセラミックに負担がかかりやすくなるため、必要に応じて適切な噛み合わせになるよう調整をします。
クリーニング
専用の器具を使用して、歯の表面や歯周ポケットに付着したプラークや歯石を徹底的に除去します。プラークや歯石の除去、歯面の清掃を行うことで、歯周病や虫歯のリスクを低減させます。
また、専用の器具を用いてセラミックの表面もダメージを与えないよう丁寧にクリーニングします。
歯磨き指導
自宅でのセルフケアの質を向上させるため、歯磨き指導が行われます。患者さまの口腔内の状態に合わせた適切な歯磨き方法や、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助用具の使い方についても指導が行われます。
セラミック治療後にメンテナンスを受ける頻度
セラミック治療後のメンテナンスの頻度は、口腔内の状態、生活習慣、セラミックの種類によって異なります。一般的には、セラミック治療を受けた後、数週間〜1ヶ月後に適応状態や噛み合わせのチェックを行います。
装着後に実際に使用していただいてから確認することで、大きな問題が発生する前に対処できます。また、この期間中にご自身でのケアがしっかりできるよう、ブラッシング指導も行われます。
その後、口腔内の状態が安定している場合、メンテナンスの間隔を3〜6ヶ月に1回程度に伸ばすのが一般的です。メンテナンスの際には、セラミックや歯の状態のチェック、クリーニングが行われます。
ただし、患者さまの口腔内の状態、生活習慣によっては、より頻繁なメンテナンスが必要になる場合もあります。例えば、食いしばりや歯ぎしりの癖や喫煙習慣、糖尿病などの健康状態もメンテナンスの頻度に影響を与えることがあります。
どのくらいの頻度でメンテナンスを受けるべきかについては、歯科医師と相談して決めていきましょう。定期的にメンテナンスを受けることで、セラミックの寿命を延ばすだけでなく、健康な口腔内環境を維持できます。
セラミックを長く使用するために自宅でできること
セラミック治療を受けた後、なるべく長く使用していきたいと思う方は多いでしょう。ここでは、セラミックを長く使用するために自宅でできることを紹介します。
丁寧に歯磨きをする
歯磨きの際は、磨き残しがないように丁寧に優しく磨くことが大切です。特に、歯とセラミックの境目や歯茎との境目は意識してブラッシングしましょう。
また、歯と歯の間は毛先が入らないため、歯ブラシだけでは清掃が困難です。この部分の清掃を怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってしっかりケアしましょう。
硬い食べ物に気を付ける
セラミックは強い衝撃を受けると割れる恐れがあるため、おせんべいなどの硬い食べ物を食べる際は気をつけましょう。特に、前歯で硬いものを噛み切ろうとすると、強い力がセラミックにかかるため注意が必要です。
硬いものは避ける、小さくしてから食べるなど、工夫することでセラミックの破損を防げます。
ナイトガードを使用する
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、睡眠時に無意識で強い力をかけ、セラミックが破損することがあります。このような癖がある方は、ナイトガード（マウスピース）の使用を検討しましょう。
ナイトガードは歯科医院で作製でき、就寝時に装着することでセラミックへの負担を軽減できます。
セルフチェックを習慣づける
自宅での簡単なセルフチェックを習慣化することも大切です。鏡を見ながら治療箇所の変色や汚れ、歯茎の状態などを確認し、気になる点があればすぐに歯科医院で相談しましょう。
また、使用していて噛み合わせの違和感やセラミックにひびが入ったような感覚があれば、早めに受診してください。自己判断せず歯科医師に相談することで、大きなトラブルに発展するのを防げる可能性が高まります。
患者様の声
当院で治療を受けた方のお声をご紹介します。
治療を受けている方の口コミ
定期的に虫歯治療の経過のカウンセリングがあったり、今の自身の歯の状態を丁寧教えていただけます。また、分からないことについて非常に聞きやすい方が多いです。
治療も丁寧で、治療中も今何をしているかなど、工程を詳しく教えていただけるのでオススメです。
メンテナンスに通われている方の口コミ
メンテナンスで通っています。初めは歯の痛みで行ったのですが、食いしばりにより、その影響で痛みが出ていたもので、マウスピースを作りました。
初めのカウンセリングでしっかりお話聞いていただき、説明もわかりやすかったです。そしてどの歯科衛生士さんも丁寧な説明でわかりやすく、話しやすく好印象な方達ばかりです。
まとめ
セラミック治療は、その美しさと機能性から非常に魅力的な治療法です。施術後のメンテナンスを怠ると、破損や歯周病、虫歯の進行などさまざまなリスクが生じるため注意しましょう。
歯科医院で行われる定期的なクリーニングや状態のチェックは、治療効果を維持するために欠かせません。また、自宅での正しいセルフケアや生活習慣の見直しも、セラミックを長持ちさせるために必要です。
日々のケアと定期的な歯科医院でのチェックを併せて行うことで、治療後も美しく健康な口内環境を保てます。セラミック治療を検討中の方、またはすでに治療を受けられた方は、ぜひ定期的なメンテナンスを実践し、長期的な健康維持に努めてください。
セラミック治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾
