こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
口内炎は誰もが一度は経験する症状のひとつです。口内炎には、さまざまな原因があり、食事や生活習慣などが影響します。放置してしまうと、痛みや炎症が悪化するリスクがあるため注意が必要です。
本記事では、口内炎ができる原因や、症状を軽減するための対処方法、放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。
目次
口内炎ができる仕組み
口内炎は、口腔内の粘膜に炎症が起きた状態で、多くの人が一度は経験したことがある身近な症状です。主な症状は、白や黄色の小さな潰瘍です。食事や会話中に痛みを感じることがあります。
症状が重い場合には、患部が腫れたり、複数の潰瘍が口の中に広がったりすることもあるでしょう。
口内炎は、粘膜の損傷から始まります。食べ物を噛むときに誤って口の中を傷つけたり、硬い食べ物や熱い飲み物で粘膜がダメージを受けると、粘膜を守るバリアが壊れて損傷します。
損傷した部分に細菌やウイルスが入り込むと、免疫システムが働き異物を排除しようとして炎症物質を放出します。炎症物質が放出されると患部が赤く腫れ、口内炎の症状へと進行します。
口内炎は、数日から1週間程度で自然に治癒するケースが一般的です。
しかし、免疫力が低下していたり、ビタミンB群や鉄分などの栄養が不足している場合、粘膜の回復が遅れ、口内炎が長引くことがあります。症状が長引く場合は歯科医院を受診して確認してもらうようにしましょう。
口内炎の原因5つ
口内炎は、誰でも一度は経験したことがある身近な症状ですが、その原因は多岐にわたります。以下に、口内炎ができる原因を詳しく解説します。
物理的な刺激や外傷
口内炎の原因として最も一般的なのが、物理的な刺激や外傷です。食事中に口の中を噛んでしまったり、硬い食べ物で粘膜を傷つけたりすることが挙げられるでしょう。
なかには、歯ブラシや歯間ブラシが強く当たる、合わない義歯や矯正器具を使用して粘膜が擦れるなどの外的要因もあります。物理的な刺激や外傷で小さな傷ができてしまうと、細菌やウイルスの感染を招き炎症を引き起こすことがあります。
ストレスや免疫力の低下
過度なストレスや疲労、睡眠不足などが続くと、体の免疫力が低下します。抵抗力が弱いと口腔内の防御機能も弱まり、口内炎が発症しやすくなります。仕事や育児などで忙しい人に見られる傾向があります。
免疫力の低下が原因で起こる口内炎は、治りにくいケースも少なくありません。
栄養不足
ビタミンB2やB6、鉄分、葉酸などの栄養素は、粘膜を健康に保つために欠かせません。必要な栄養素が不足すると、粘膜が弱くなり傷つきやすくなります。とくに、偏った食生活や過度なダイエットなどで、食生活が乱れていると栄養不足に陥りやすいため注意が必要です。
バランスの取れた食事ができていないと、口内炎が頻繁にできるようになることがあります。
感染症
細菌やウイルス、真菌の感染も口内炎の原因のひとつです。ヘルペスウイルスによるものや、カンジダ菌の増殖による炎症も口内炎の症状が現れます。感染症による口内炎は、通常の口内炎よりも痛みが強く、広がりやすい点が特徴として挙げられるでしょう。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスが変化すると、免疫力や粘膜の状態に影響を及ぼす可能性があります。とくに女性の場合、生理周期や妊娠・更年期などでホルモンバランスが変化して口内炎が発症することがあります。
口内炎を放置するリスク
口内炎は一見、軽い症状に見えても油断は禁物です。口内炎を放置することで症状が悪化したり見えない疾患が隠れているケースも少なくありません。
以下に、口内炎を放置するリスクを解説します。
炎症が広がる
小さな口内炎でも、放置すれば炎症が周りの組織に広がり、症状が悪化することも少なくありません。最初は小さな潰瘍でも、大きくなったり複数箇所に広がったりするケースもあります。
悪化した口内炎は、食事中に痛みを感じたり会話もつらくなるなど、日常生活に支障をきたすリスクがあるでしょう。炎症が広がると治るまでの時間が長引くこともあるため、注意が必要です。
細菌やウイルスの感染を招く
口内炎を治らないまま放置すると、そこに細菌やウイルスが入り込み二次感染を引き起こすことがあります。感染が進むと、膿が溜まる可能性もあるでしょう。
細菌やウイルスに感染してしまうと、通常の口内炎よりも治療が難しくなり治療期間の長期化や不快感を招きます。
口内炎の発症を繰り返す
口内炎を放置していると、慢性的に繰り返す可能性があります。口内炎の原因がストレスや栄養不足による免疫力の低下である場合、生活習慣を改善しないままでいると同じ場所に再発するケースがあります。
慢性化すると、口腔内の不快症状が続き治るまでの期間も長引く傾向にあるため注意が必要です。
他の病気の可能性を見逃す
口内炎のように見える症状の中には、実は口内炎ではなく重大な病気が潜んでいる可能性があります。例として、口腔がんやベーチェット病の初期症状として口内炎の症状が現れる場合があります。
これらの病気は、早期発見が大切ですが単なる口内炎だと放置すると診断が遅れ、治療が難しくなることがあります。長期間治らない場合は、早めに受診することが大切です。
口内炎ができたときの対処方法
ここでは、口内炎ができたときの対処法を紹介します。
患部を傷つけないように気をつける
口内炎ができている部分をさらに傷つけると、症状が悪化し治りが遅くなることがあります。食事は、硬い食べ物や刺激物を避け柔らかく消化しやすい食品を選びましょう。
また、ブラッシングの際には患部に歯ブラシや歯間ブラシが直接当たらないように注意することも大切です。入れ歯や矯正器具が当たって擦れている場合は、調整してもらいましょう。
傷を防ぐことで、自然治癒力が働きやすくなります。
市販薬を活用する
痛みが強い場合や早く治したいときは、市販の口内炎の治療薬を活用すると良いでしょう。患部を保護しながら炎症を抑える効果があるため、痛みが軽減され食事や会話がしやすくなります。
口内炎の治療薬には、軟膏タイプやパッチタイプなどさまざまな物があるので、ご自身に合った治療薬を選択できます。
ただし、薬を使っても炎症が改善しない場合や長引く場合は、歯科医師の診察を受けることが必要です。
口腔内を清潔に保つ
口内炎ができたときは、口腔内を清潔に保つように心がけましょう。食べた後は必ずブラッシングをおこなって、細菌の繁殖を防ぎます。口内炎でブラッシングが上手くできない場合は、殺菌効果のあるうがい薬を使用するのも効果的です。
また、口腔内が乾燥すると傷つきやすくなるため、水分補給をこまめにおこなって乾燥しないよう心がけましょう。口腔内の乾燥は細菌の繁殖を助け、症状を悪化させる原因になりかねません。
栄養をしっかり摂る
口内炎の原因のひとつに栄養不足が挙げられます。ビタミンB群や鉄分、亜鉛などが不足すると、粘膜の回復が遅れることがあります。普段からバランスの良い食事を心がけることはもちろん、口内炎ができたときは栄養価の高い食品を積極的に摂取しましょう。
ストレスを軽減する
ストレスは免疫力を低下させ、口内炎の治りを遅くする原因となります。症状が出ている間は、できるだけ規則正しい生活を心がけてストレスのない生活をすることが大切です。適度な運動や趣味の時間を確保して、ストレスを軽減することも効果的でしょう。
患者様の声
口内炎などのトラブルが生じた際には、信頼できる歯科医院を受診して確認してもらう必要があります。当院に実際に通っている患者様の声を順に紹介していきます。
患者様の声①
いつも定期検診でお世話になってます!歯周病の歯茎のチェックまたは歯の揺れ具合を毎回検査してその結果を先生とみて、どのように歯を磨くべきかなどを詳しく相談にのっているためいつも安心して検診に行ってます!
親知らずの抜歯の際は病院を紹介してくださるなど、とても親切で無事親知らずを抜くことができました!
患者様の声②
なかなか自分にあった歯医者が見つからず、悩んでいたところこの病院を知りました。歯について色々と詳しく調べていただいたり、説明も丁寧にしてくださり分かりやすいです。
今も治療をしてもらい、定期的にクリーニングもしてもらっており、歯のトラブルなく過ごすことができています。先生方も丁寧で優しい方ばかりです!いい歯医者さんに出会えてよかったなって思います。
まとめ
口内炎の原因は、物理的な刺激から栄養不足、免疫力低下まで多岐にわたります。放置すると炎症が広がり、痛みが長引くばかりでなく、病気の兆候を見逃すことにもなりかねません。
口内炎が発生した際には、患部を傷つけないように市販薬を使ったり、食事に気をつけることで早期回復を目指しましょう。適切な対策を取れば、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
また、口内炎が長引く場合は歯科医院を受診して確認してもらうことが大切です。
口内炎の治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾