こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
「舌が痛いけどイマイチ原因がわからない、どうすれば治るの?」「どこの病院に行けばいいの?」といったお悩みはありませんか。原因不明な舌の痛みが慢性的に続く病気を、舌痛症(ぜっつうしょう)と言います。
痛みの原因がわからないと周囲の人から理解を得られなかったり、何科を受診すればいいのかわからなかったり、困る方が多いのではないでしょうか。
本記事では、舌痛症の原因やなりやすい人の特徴などについて解説します。どこの病院を受診すれば良いのかも合わせて紹介しているので、お困りの方はぜひ参考にしてください。
舌痛症とは
舌痛症とは、特に原因がないのに慢性的な舌の痛みがある病気です。痛みの原因がはっきりしていたり、一時的なものである場合は、舌痛症以外の診断がつくでしょう。
舌痛症の痛みは、舌の脇や縁、先端に生じやすいです。舌の表面にピリピリと痺れるような痛みが現れるのが特徴です。
食事には支障がありませんが、辛いものや酸っぱいものなど、刺激物を食べて悪化する方もいらっしゃいます。その他、以下の特徴が挙げられます。
- 舌の痛みが3ヶ月以上続いている
- 痛みが出る場所や時間が変化する
- 朝よりも夕方以降に痛みやすい
- 寝ている時や食事の時は気にならない
- アメやガムを食べると緩和される
- 痛み止めが効かない
- 歯科治療がきっかけで発症した
- 過度なストレスを抱えている
原因がはっきりしない舌の痛みが続いている方で、上記の項目に当てはまる場合は舌痛症かもしれません。心配な方は専門の医療機関で診てもらいましょう。
どの医療機関を受診すれば良いのかは、本記事の中でご紹介していきます。
舌痛症の原因
舌痛症のはっきりした原因は不明です。脳の神経伝達の仕組みによるものではないかといわれています。心に受けた精神的なダメージを脳がキャッチして、体の痛みとして表出していると考えられているのです。
例えば、緊張すると自律神経が乱れてお腹が痛くなる人がいるように、ストレスが脳神経へ影響を与えて、舌の痛みとして現れるのではないかと考えられています。ほかにも、ホルモンバランスの影響や神経痛の一種、栄養不足などが原因であるという説があり、さまざまな要因が複合していると考えられます。
舌痛症になりやすい人の特徴
舌痛症にはっきりした原因はありませんが、舌痛症と診断された方には以下2つの傾向があるといわれています。
- 40代以上の女性
- ストレスを抱えている方
40歳以上の女性は更年期に入る時期であり、ホルモンバランスが乱れやすくなります。ホルモンバランスの乱れは、舌痛症になる原因の一つであると考えられています。
また、仕事や家庭がうまくいかずストレスフルな状態が続いている方も見られます。心の痛みを体の痛みとして表出している可能性が示唆されています。
舌痛症は何科を受診したらいい?
舌の痛みがあるときは、基本的に歯科か耳鼻咽喉科を受診しましょう。とくに、舌に傷ができている、口内炎のような炎症が起こっているなど、目で見てわかる異変が起きている場合は歯科で対応することが多いです。
歯科では対応できない症例だったとしても、専門の病院を紹介してもらえます。歯科受診をきっかけに、必要な治療を受けられるようになるでしょう。
例えば、舌痛症は栄養不足でも起こることがあると考えられています。その場合、採血で栄養状態を評価したり、貧血の状態を確認したり、内科的な治療が必要です。歯科ではなく内科の受診が必要ですが、歯科を受診して問題がなければ内科の受診に繋げられます。
また、精神科や心療内科などの病院に通院されている方が舌の痛みを感じた場合は、歯科ではなくかかりつけのメンタルクリニックで相談してみるのも良いでしょう。心の症状が舌の痛みに影響を与えている場合があるからです。
メンタルクリニックの医師から歯科を受診するように指示された場合は、歯科を受診しましょう。
舌痛症の治療方法
舌痛症は原因がはっきりしていないため、根本的な治療が難しいです。さらに、症状が長期的に続くことから、症状をなくすのでなく和らげることを重視した対症療法をメインに行います。
舌痛症の治療法は、大きく分けて以下の2つです。
- 薬物治療
- カウンセリング
それぞれどのような治療が行われるのか解説していきます。
薬物治療
舌痛症の薬物治療では、主に抗うつ薬を使います。抗うつ薬と聞くと抵抗があるかもしれませんが、心配する必要はありません。抗うつ薬はうつ病の治療だけでなく、慢性的な頭痛や腰痛の治療にも使われており、長期的に続く痛みを緩和する効果があるのです。
うつ病は脳の神経伝達物質のバランス異常が原因で起こる病気ですが、舌痛症も脳の神経伝達に関するトラブルと考えられています。そのため、抗うつ薬が有効と考えられます。
お薬が合えば1ヶ月ほどで症状が改善することもあります。症状が落ち着いてきたら、医師の指示に従って少しずつお薬の量を減らすのが一般的です。最終的には、お薬を飲まなくても舌の痛みを感じずに過ごせるようになるでしょう。
正しい方法でお薬を服用すれば、治る可能性が高い病気です。不安なことや疑問に思うことがあったら遠慮なく医師へ相談し、確実に治療していきましょう。
カウンセリング
カウンセリングでは、詳しい病状の説明を行い、舌痛症に対する正しい理解を得られるように支援していきます。舌痛症のことを周囲の人に話しても「気にしすぎだ」「心の病気なんじゃないか」などと言われて、傷ついた経験がある方もいらっしゃるでしょう。
また、病院でみてもらっても「どこにも悪いところはない」と言われて対処法がわからず困ったり、周りに迷惑をかけていると罪悪感に苛まれたりする方もいるかもしれません。痛みがあり苦しい思いをしているのは事実なのに、どこにも問題がないので理解を得にくいのです。
病状を理解してくれない周囲の人の態度や、自分を責めて落ち込む毎日をストレスに感じ続けると、舌痛症の症状を悪化させる可能性もあります。舌痛症とうまく付き合いながら日常生活を過ごすには、職場の上司や家族など周囲の人の理解も必要です。
舌痛症は原因不明の病気であり、適切な薬物療法を行えば完治する可能性が高いことなど、舌痛症を正しく理解することが重要なのです。カウンセリングを受ける際は、患者さま本人だけでなく、普段から一緒に生活している家族も同席するとお互いに良い関係を築きながら治療していけるでしょう。
患者様の声
当院で治療を受けた方の口コミをご紹介します。
口コミ①
衛生士さんとの連携もされていて、ひとつひとつ丁寧に治療してくださるので、不快感なくできました。お痛み出てないですか?など気遣いの言葉をかけてくださり、治療もすごく丁寧な歯医者さんだなと思いました。
治療が終わったらすぐ終わりではなくて、今日治療したところの状態を説明してくださりました。ここなら安心して治療をお願いできると思えたので、今後もお願いしたいと思います!
口コミ②
院内はとても綺麗で清潔感があります!周りも気にならない個室空間と大画面のTVもあり、特別感を感じながら施術を受けられます!
まとめ
本記事では、舌痛症の原因や治療法、何科を受診すべきかなどを解説してきました。舌痛症には明確な原因がありません。体のどこも悪くないのに舌の痛みだけが発生するため、なかなか周囲の人に理解されず苦しんでいる方も多いでしょう。
舌痛症は、抗うつ薬による適切な薬物治療を受ければ改善できるケースが多い病気です。抗うつ薬と聞くと抵抗を感じるかもしれませんが、慢性的な痛みを伴う病気に対して有効な治療法です。
まずは歯科で診察を受け、担当医と治療方針を決めていきましょう。
舌痛症の治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾