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西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科

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歯周組織再生療法の費用はどれくらい?保険適用についてと治療内容も解説

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

歯周組織再生療法の治療をしているイメージ

歯科技術は日々進歩しており、これまでは治療が不可能だった症例に対しても徐々に治療ができるようになっています。歯周病によって歯周組織を失い、諦めている方にぜひ知っていただきたい治療法が歯周組織再生療法です。

「歯周組織再生療法ってどのような治療法なの?」「歯周組織再生療法の費用はどれくらい?」という疑問をおもちの方もいるでしょう。

今回は、歯周組織再生療法とはどのような治療で、どれくらいの費用がかかるのか解説します。歯周組織再生療法のメリット・デメリットについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とその治療について

歯周病により出血しているイメージ

歯周病とは細菌によって引き起こされる炎症疾患の総称で、歯科の2大疾患のひとつです。40歳以上の日本人の多くが歯周病に悩まされているといわれており、国民病にもあたります。

また、歯周病は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞を発症させたり、認知症の原因にもなったりと、口腔内だけでなく全身にも影響を及ぼすことがわかっています。

歯周病の症状と進行

歯周病は歯肉炎と呼ばれる歯茎の炎症からはじまり、歯と歯茎の境目が赤く腫れたり、触れると出血したりといった症状が出現します。進行すると歯茎と歯の境目に歯周ポケットという隙間ができ、ここから膿が出たり、口臭が発生したりするのです。

また、炎症が急激に進むと強い痛みが出現することもあります。最終的に歯周病菌が歯周ポケットを介して歯根部まで侵入し、歯槽骨を破壊しはじめます。すると、歯茎は下がり、歯がぐらぐらして抜けることがあるのです。

歯周病の治療

歯周病の基本治療はプラークや歯石を除去することです。クリーニングをしてプラークを除去したりプラークの塊である歯石を除去したりします。また、歯科医院で歯磨きの仕方の指導を受け、自身でもプラークを除去できるようにします。

それでも改善が見込めない場合には炎症が起こっている組織を除去したり、歯茎を切開して歯根に近い部分に付着した汚れをかきだしたりします。さらに効果が見込めない場合には歯周組織再生療法が検討されるのです。

歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法の治療をしているイメージ

歯周組織再生療法とは、歯周病により失われた歯周組織(歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽骨)を再生させる治療法です。一般歯科すべてで行える治療法ではなく限られた歯科医院でしかできない治療法となります。

失われた組織を回復させるために必要となるスペースを作り、失われた組織の再生を誘導する薬剤を中に入れて、組織を再生させます。歯周病治療の最終手段ともいわれており、歯周組織再生療法によって抜歯を回避できる可能性が高まります。

歯周組織再生療法の適応

歯周組織再生療法は、歯科医院を受診してだれもがすぐに受けられる治療ではありません。歯周組織再生療法を受けられるのは、基本的に歯周ポケットの深さが6mm以上、幅2mm以上の垂直性骨欠損の方です。

ほかにも歯周病治療を全て終了したけれど、望ましい効果が得られなかった場合も対象となります。

ただし、あまりにも進行している場合には治療を受けても効果が得られない可能性があります。対象は歯科医院によっても判断が異なることがあるので、歯科医院で直接確認しましょう。

歯周組織再生療法の流れ

歯周組織再生療法は手術で治療を行います。手術で歯肉を一度切開し、骨吸収が起こっている部分を明確にしたうえで歯根を綺麗にします。

組織の再生を誘導する薬剤を歯の周りに注入したら歯肉を戻し、密閉させた状態で半年~1年程過ごすことで、徐々に歯周組織が再生するという流れです。手術時間は約1時間30分〜2時間です。

歯周組織再生療法の費用はどれくらい?

歯周組織再生療法の費用イメージ

歯周組織再生療法は使用する薬剤によって費用が変わります。リグロスという薬剤を使用する場合は保険が適用され、1歯あたりおよそ1万~3万円が相場です。

一方、保険が適用されない薬剤を使用する場合は、1歯あたり15万~20万円程度かかります。使用する薬剤によって費用や効果が異なるため、歯科医師とよく相談しながら検討しましょう。

歯周組織再生療法の治療は保険が適用される?

歯周組織再生療法の治療は保険が適用されるか考えている男性

前述したように、歯周組織再生療法ではリグロスを使用すれば保険が適用されます。

しかし、ほかの薬剤を使用した場合には保険が適用されず、すべて自費での診療となります。リグロスをほかの薬剤と掛け合わせて自由診療で使う場合や、リグロスを使っていない歯科医院も存在するため、必ず治療を受ける歯科医院で確認してください。

歯周組織再生療法のメリット・デメリット

歯周組織再生療法のメリット・デメリットイメージ

歯周組織再生療法を受けるにあたり、治療のメリットやデメリットを知っておくことは重要です。ここからは、歯周組織再生療法のメリットとデメリットについて解説します。

歯周組織再生療法のメリット

歯周組織再生療法のメリットは、以下のとおりです。

抜歯を回避できる可能性が高まる

歯周組織再生療法の最大のメリットは自身の歯を抜かなくて済むということです。歯周病が進行して歯がぐらぐらしてくると、改善は極めて難しく、抜歯をしなければならないケースもあります。

しかし、歯周病再生療法を受けて歯周組織を再生できれば歯のぐらぐらが改善され、歯を抜く必要がなくなる場合があるのです。

歯周病の進行を抑えられる

歯周病の進行を抑えられる点も歯周組織再生療法のメリットです。歯周病再生療法を受けることで骨が再生され、歯周ポケットが浅くなっていくといわれています。そのため、歯周病の進行を食い止められるのです。

歯周組織再生療法のデメリット

歯周組織再生療法にはメリットだけでなくデメリットも存在します。どちらも理解したうえで治療を受けるべきか検討しましょう。歯周組織再生療法のデメリットは、以下のとおりです。

必ずしも完治するわけではない

歯周組織再生療法のデメリットは、必ずしも完治するわけではないことです。費用をかけて身体的負担を伴いながら手術をしても、必ず改善できるわけではありません。

特に全体的に下がっている骨や溶けた骨は再生されません。また、喫煙者も治療効果は薄いと言われています。治療効果には個人差もあるため、思った通りに必ず改善できるわけではないという点は理解しておきましょう。

定期的にメンテナンスを受ける必要がある

治療後は定期的にメンテナンスを受けなければなりません。メンテナンスを定期的に受けなければ状態が戻る可能性があります。仕事や育児などで忙しい方にとって、頻回に歯科医院に通わなければならないという点はデメリットといえるでしょう。

患者様の声

患者様の声イメージ

当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。

当院で治療を受けた方の口コミ

今までいろんな歯医者に彷徨ってました。なかなか納得いく治療が行われず悩んでましたが紹介していただいてこちらの歯科に通い始めました。

スタッフの皆さんは明るく優しい方ばかりで、院長先生も歯根の治療をきっちりしていただけるので安心して通える歯科と思います。これからも末永くお付き合い宜しくお願いします。

定期検診を受けている方の口コミ

いつも定期検診でお世話になってます!歯周病の歯茎のチェックまたは歯の揺れ具合を検査を毎回してその結果を先生とみてどのように歯を磨くべきかなどを詳しく相談にのっているためいつも安心して検診に行ってます!

まとめ

歯周組織再生療法の治療で健康な口腔内になった女性

歯周組織再生療法は歯周病治療の最終段階として用いられる治療です。治療効果が出るまである程度の期間はかかるものの、抜歯を回避できる可能性が高まることや歯周病の進行を抑えることができることから、注目されている治療法です。

しかし、使用する薬剤によっては保険が適用されず費用が高額になります。また、治療を受けても必ず改善できるわけではありません。

歯周病の治療を受けたけれど改善できずに困っているという方は、歯科医師に相談のうえ歯周組織再生療法を検討してみてはいかがでしょうか。

歯周病にお悩みの方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。

当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちらWEB予約LINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

小道俊吾