こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です
床矯正は、内側から力をかけて歯列を広げる治療です。抜歯せずに歯を並べるスペースを確保できるため、主に子どもの矯正治療として行われています。
「歯科医院で勧められた床矯正ってどんな治療?」「大人でもできるの?」などの疑問を持たれている方も多いでしょう。
今回は、床矯正の費用や、後悔しないための対策についてくわしく解説します。
もくじ
床矯正とは?
床矯正とは、歯の内側から力をかけて歯列を広げる治療・装置です。一般的な矯正治療では、抜歯して空いたスペースを利用して歯並びを整えますが、床矯正を行えば抜歯せずに必要なスペースを確保できます。
ただし、床矯正は歯自体を動かす治療ではありません。歯並びや噛み合わせを整えるには、ワイヤーやマウスピースによる矯正が必要な場合もあります。
床矯正を行う時期は、永久歯と乳歯が混在している6歳から11歳頃が望ましいとされています。顎の成長を利用でき、効果を得やすいためです。
床矯正は大人もできる?
骨格や歯並びの状態によっては、大人でも床矯正が可能です。
ただし、成長期の子どもと比べると歯列が広がりにくいため、時間がかかる可能性があります。また、子どもの矯正と同様に、歯並びや噛み合わせを改善するにはワイヤーやマウスピースによる矯正が必要なケースもあるでしょう。
大人の床矯正は行っていない場合もあるため、床矯正を希望する場合は歯科医院に確認してください。
床矯正にかかる費用
床矯正は基本的に保険適用外となり、30万円〜50万円程度の費用が必要となります。費用の内訳は、以下のとおりです。
- カウンセリング:無料〜5,000円程度
- 検査・診断:3万円〜5万円程度
- 矯正装置:15万円〜20万円程度
- 調整:1回3,000円〜5,000円程度
- 保定装置:1万円〜5万円程度
それぞれの費用について、治療の流れとともにくわしく解説します。
カウンセリング:無料〜5,000円程度
カウンセリングでは、歯の状態を確認して想定される治療期間や費用をご説明します。治療に失敗して後悔しないためには、歯科医師から十分に説明を聞いて納得したうえで治療に臨むことが大切です。
床矯正への不安や疑問があれば、遠慮せずに質問しましょう。カウンセリングは無料で行っている医院もあれば、5,000円程度かかる場合もあります。
検査・診断:3万円〜5万円程度
レントゲンなどの検査を行います。検査結果をもとに、カウンセリング時よりも細かい治療計画が立てられるため、治療期間や費用について再度聞いておきましょう。
検査や診断にかかる費用は3万円〜5万円程度です。
矯正装置:15万円〜20万円程度
検査終了後2週間程度で床矯正の装置が完成し、治療がスタートします。装置の取り扱い方や着脱方法、痛みがある際の対応方法などの説明があるので、しっかり確認してください。
装置の費用は15万円〜20万円程度です。
調整:1回3,000円〜5,000円程度
治療開始後は1か月半から2か月に1回のペースで定期検診があります。治療の進み具合に応じて、装置を調整します。また、虫歯や歯周病がないか口腔内を確認し、必要であれば治療も行います。
1回の定期検診にかかる費用は、3,000円〜5,000円程度です。
保定装置:1万円〜5万円程度
矯正治療が終わった後は、歯の後戻りを防ぐために保定装置を装着します。装置は新たに作成するため、1万円〜5万円程度の費用がかかります。
床矯正にかかる期間
床矯正にかかる期間は、1年〜3年程度が目安です。装置を外す時間が長いと後戻りするため、想定よりも長くなる可能性があります。
治療を開始する時期や顎と歯並びの状態によっても異なるので、診察時に確認しましょう。
床矯正は痛い?1日の装着時間は?
床矯正の痛みと、1日の装着時間について解説します。
床矯正の痛み
床矯正は、装置についているねじを回すと装置が広がり、歯列を広げるよう力が加わる仕組みです。装置を初めてつけたときや、ねじを回した後は痛みを感じやすいでしょう。
痛みを感じたときは、柔らかいものを食べたり、歯科医院で処方された痛み止めを使用したりして対処します。痛みはずっと続くものではなく、歯が動くと軽減されることがあります。
1日の装着時間
床矯正は、1日のうち12〜14時間以上つけておくことが推奨されています。特に、大人は子どもよりも骨が硬く動きにくいので、食事と歯磨きの時間以外は装着すべきでしょう。
装置をつけると発音しにくくなるため、大事な会議や面談がある場合は外しても問題ありません。
ただし、装着する時間が長ければ長いほど治療が進みやすくなります。外している時間がつけている時間よりも長いと、歯列が後戻りします。歯と装置が合わなくなる可能性があるため注意しましょう。治療をスムーズに進めるためには、装着時間を守ることが大切です。
床矯正を後悔しないための対策
床矯正を失敗する例として、治療が順調に進まず長期間かかる、歯並びや噛み合わせが悪化するなどのケースが挙げられます。ここでは、床矯正を失敗して後悔しないための対策をご紹介します。
実績豊富な歯科医院を選ぶ
床矯正で失敗しないためには、経験豊富な歯科医師に担当してもらうことが大切です。もともと歯が外側に傾いて出っ歯になっている場合は、床矯正を行うと歯並びが悪化するケースもあるでしょう。
カウンセリング時に、床矯正で治療できる理由や、治療のリスクをしっかり説明できない歯科医師は、経験や知識が少ない可能性があります。きちんと検査をして床矯正が適切かどうかを見極めずに、安易に床矯正を勧める歯科医師には注意が必要です。
床矯正の実績が多く、丁寧なカウンセリングを行っているクリニックを選びましょう。
すり合わせを行う
床矯正は歯自体を動かして歯並びを整える治療ではないため、完璧に歯並びを整えるにはほかの矯正治療が必要となるケースがあります。患者さまが考えているゴールと、歯科医師が考えているゴールが異なると、治療後に後悔しかねません。
例えば、床矯正だけで歯並びがよくなると想像していたにも関わらず、実際は歯列に隙間ができワイヤー矯正を提案されるケースなどが挙げられるでしょう。治療にかかる費用や期間が想定と異なると、失敗したと感じるかもしれません。
治療期間や費用、治療後に想定される状態をきちんと説明してもらい、納得したうえで治療を受けることが大切です。
装着時間を守る
床矯正を失敗しないためには、できるだけ長く器具を装着することも大切です。食事や歯磨きの際に装置を外したまま過ごすと、歯が後戻りします。
装置と歯列の形に差が大きくなると、装置が合わずに口腔内を傷つけたり、装置を破損したりしかねません。歯磨き後に装置をつけることを習慣づける、アラームをセットするなど工夫して装着時間を守りましょう。
装置の取り扱いに注意する
床矯正の装置は、ねじを回すと装置のワイヤーが動いて歯に力をかけます。歯科医師から自分でねじを回すよう指示されることもあります。
ねじを調整するタイミングは、歯科医師の指示に従いましょう。自己判断で調整するのはやめてください。適切なタイミングでなければ、歯並びが悪化したり装置が破損したりといったトラブルにつながりかねません。
痛みがあって指示通りにねじを回せない場合は、定期検診の際に相談しましょう。
予定通り定期検診を受ける
床矯正の治療中は、治療の進行度や口腔内のトラブルの有無を確認するために、1か月半から2か月に1回のペースで定期検診があります。治療の進行度は個人差があるため、歯の動きに合わせて装置を調整したり、治療計画を修正したりすることが目的です。
また、歯垢や歯石を除去し、虫歯や歯周病があれば治療が行われるでしょう。順調に治療を進めるためには、きちんと予定通りに定期検診を受けることが大切です。
患者様の声
当院で治療された方のお声をご紹介します。
口コミ
歯科医師さんも助手さんも受付さんも、皆さん優しく丁寧です。カウンセリングもこちらの納得のいくまでたいへん丁寧に行ってくださいます。
とても良いクリニックさんです。
矯正で通院している方の口コミ
矯正で通院しています。初回のカウンセリングのみでしたら無料で相談に乗っていただけます。親身になって一緒に考えてくださったので、このクリニックで矯正治療を受けることを決めました。
1年が経ち無事に矯正治療が終わりましたが、医師も歯科衛生士さんも受付の方も皆さん親切な方ばかりなので、これからも矯正以外でもお世話になろうと思います。
まとめ
今回は、床矯正にかかる費用や期間、失敗して後悔しないための対策について解説しました。
床矯正は、装置を使って歯列を広げる治療です。抜歯せずに歯並びをきれいにできる可能性があります。顎が成長段階にある幼児期から学童期に行うことが多いですが、大人でも受けられる場合があります。
歯を抜かずに歯並びを良くしたいと考えている方は、一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。
床矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾