こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
インビザラインは、マウスピースで歯列を矯正する方法です。ワイヤー矯正よりも目立ちにくく着脱可能なため、人気の歯列矯正です。
「インビザラインでは抜歯が必要なの？」など、疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。できれば抜歯は避けたいと思うかもしれませんが、歯の生えている向きや位置などによって、抜歯が必要な場合があります。
本記事では、インビザラインでの抜歯の要否や費用、メリットとデメリットなどについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。
もくじ
インビザラインで抜歯は必要？
インビザラインで抜歯が必要になるのは、歯が生えている向きや位置などに問題がある場合です。歯を大きく動かす必要がある場合は、スペースを作るために抜歯しなければならないかもしれません。
しかし、歯が理想的な形でおさまるスペースがすでにあれば、抜歯せずにインビザラインで歯列矯正を行うことが可能です。ご自身では判断できないので、歯科医院で相談しましょう。
インビザラインで抜歯する場合の費用
インビザラインのために抜歯をする場合の費用は、歯列矯正とは別途必要になることが多いです。また、虫歯や歯周病などの影響で行う抜歯とは異なり、自由診療になります。費用は歯科医院によって異なり、1万円から3万円程度かかるでしょう。
親知らずの抜歯や顎関節症の治療が伴う場合は保険適用になる可能性があり、その場合は2,000円から5,000円程度で行えるでしょう。
インビザラインで抜歯をするメリット
「健康な歯を抜くのは抵抗がある」「痛そう」「怖い」など、抜歯にマイナスなイメージがある方も多いでしょう。
しかし、インビザラインで抜歯をする場合、さまざまなメリットを得られます。
理想の歯並びを目指しやすい
インビザライン治療で抜歯を行う最大のメリットは、理想的な歯並びを目指しやすくなる点です。歯が重なり合っている場合やスペースが不足している場合、抜歯によって適切なスペースを確保すれば、歯を効率的に整列させられるでしょう。
歯を並べるスペースが十分にあれば、効率よく歯を移動させられます。美しい見た目、機能性を保った歯並びを実現できる可能性が高まるでしょう。
口元の突出感を改善できる
上の前歯が前方に突出している出っ歯の場合、抜歯を行って歯列を全体的に後方に下げれば、口元の突出感を大幅に改善することができます。抜歯によって得られたスペースを利用すれば横顔のバランスも整い、自然で美しい口元を実現できるでしょう。
下の前歯が前方に突出したように見える受け口の場合も同様です。見た目の変化だけでなく、発音や噛み合わせをよくすることも可能なため、日常生活におけるストレスも解消されるかもしれません。
治療期間を短縮できる可能性がある
抜歯を行うことで、インビザライン治療の期間が短縮される場合があります。歯の移動にはスペースが必要ですが、抜歯によってスペースを確保できれば歯をスムーズに移動させられるためです。
特に、歯が重なり合って生えている叢生の場合、抜歯をせずに歯を並べるのは困難です。綺麗に並べられなかったり時間がかかったりすることが多いですが、抜歯すれば治療を効率的に進められるでしょう。
輪郭が整う
インビザラインで抜歯を行えば、歯並びだけでなく顔全体のバランスや輪郭も整う効果があります。特に、出っ歯など、上下の歯の位置に問題があるケースでは、抜歯をすることで口元を引き締まってより自然なフェイスラインにできるかもしれません。
顔の輪郭が整うことで、自信を持って笑顔を見せられるようになる方もいます。見た目の改善が、心理面に良い影響を与えることもあるのです。
インビザラインで抜歯をするデメリット
インビザラインで抜歯が必要だと判断された場合、歯列矯正の前に抜くのが一般的です。インビザラインで抜歯をするデメリットは、以下のとおりです。
健康な歯を失う
虫歯などのない健康な永久歯を抜くのは、歯列矯正のためでも抵抗があるのではないでしょうか。抜いた永久歯は二度と生えてこないため、精神的な負担になるでしょう。
親知らずを抜く際は大学病院で処置する場合もあり、通院などに時間がかかるかもしれません。大きな病院で抜歯する際は紹介状が必要になるため、歯科医院で確認しましょう。
抜歯後に痛みや腫れがある
抜歯すると、痛みや腫れが生じる場合があります。抜歯後に歯科医院で痛み止めが処方されますが、腫れを抑える薬はありません。
腫れは一時的なもので数日経つと治りますが、日常生活に支障をきたす場合もあるでしょう。見た目も気になるなど、負担に感じる可能性があります。
また、傷口が完治するまでに数週間かかるため、お口のケアに注意する必要があります。
歯並びが揃うまでは隙間が気になる
抜歯後、歯並びが揃うまでは隙間が気になるかもしれません。歯はすぐに動かないため、歯並びが整って隙間が埋まるまでは、見た目を気にする方も多いです。
インビザラインで抜歯が必要なケース
美しい歯並びにするためには、抜歯が必要になる場合があります。インビザラインで抜歯が必要なケースは、以下のとおりです。
歯を大きく動かすケース
歯並びの状態が悪く、歯を大きく動かす場合は抜歯が必要です。抜歯せずに無理に歯列矯正すると、前歯が出て見た目や横顔に影響するかもしれません。
奥歯の向きに問題があるケース
奥歯の向きに問題がある場合、マウスピース矯正では歯をしっかり覆えないため、矯正の効果が現れにくい可能性があります。調整が難しい・時間がかかると判断された場合、抜歯を選択するかもしれません。
歯が生えている位置に問題があるケース
歯が生えている位置に問題があると、歯を納める場所が確保できないため、抜歯する可能性が高くなります。抜歯をして十分なスペースを作り、インビザラインで歯列矯正します。
前歯が大きく出ているケース
前歯が大きく出ている場合、歯を後ろに移動させるために抜歯が必要です。あごの大きさは変えられないため、歯を抜いてスペースを作る必要があるのです。
抜歯で生まれたスペースに歯列を移動させると、前歯の突出感を抑えられます。
歯を抜くしかないと判断されたケース
歯や骨格などの問題で、歯を抜くしかないと歯科医師が判断した場合は、抜歯が必要です。
インビザラインで抜歯が不要なケース
歯列矯正で歯を動かす範囲が少ない場合は、抜歯をしなくてもいいかもしれません。抜歯によって作られるスペースは、個人差がありますが1本につき約7mmです。バランスを考慮して左右2本抜くことが多いので、合計14mmほどのスペースを作れます。
そこまでのスペースは不要だと歯科医師が判断した場合は、抜歯なしでインビザラインが可能かもしれません。インビザラインで抜歯が不要なケースは、以下のとおりです。
IPRで対応できるケース
IPRとは、歯の側面を削ってスペースを作る方法です。ストリッピング、ディスキングと呼ばれることもあります。
歯のエナメル質をわずかに（片側最大0.3mmほど）削って、スペースを作ります。隣の歯も削ると、最大で約0.6mmのスペースができます。
IPRにより作り出したスペースで歯列矯正が可能だと判断された場合は、抜歯が不要です。歯のエナメル質は厚さが約1.5mmから2mmあるため、痛みを感じることもありません。
歯列の幅を拡張できるケース
歯列の幅が拡張できる場合、抜歯は不要です。インビザラインでは歯列を外側に広げられます。歯列を全体的に外側に広げると、歯と歯の間にスペースが生まれます。
拡張したスペースで歯を並べることができれば、抜歯は不要です。
奥への移動が可能なケース
歯を奥へ移動できる場合も抜歯が不要です。インビザラインでは奥歯も動かせるので、奥歯を動かしてスペースを作れる場合があります。
しかし、あごが小さい場合や、親知らずが残っている場合は、奥に移動させるのが難しいかもしれません。親知らずは抜いても問題ない歯とされているため、歯列矯正の際は抜歯する可能性が高いと言われています。
患者様の声
当院で治療を受けた方の口コミをご紹介します。
矯正治療を受けている方①
毎月通っているのですが、どのスタッフさんも優しく話しかけてくださって毎月行くのが楽しみで通っています。矯正を始めたのですが、どんどん歯並びも良くなっていっていてとてもいい歯医者さんだと思います！
矯正治療を受けている方②
マウスピース矯正で通っています。矯正の説明も丁寧で、先生も歯科衛生士さんも優しく、とても通いやすいです。
まとめ
今回は、インビザラインにおける抜歯の要否や費用、メリットとデメリット、抜歯が必要なケースと不要なケースについて解説しました。
抜歯と聞くとマイナスなイメージがあるかもしれませんが、美しい歯並びにするためには抜歯が必要な場合があります。抜歯の要否は歯科医師にご相談ください。
インビザラインを行う場合は、数年程度の通院が必要なため、自分に合った歯科医院を探すことが大切です。無料カウンセリングを実施している歯科医院も多いので、抜歯も含めて相談するとよいでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
当院では、小児矯正・成人矯正をはじめ、虫歯治療や歯周病治療、マタニティ歯科、ホワイトニングなどにも力を入れています。ホームページはこちら、WEB予約やLINE予約相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。
小道俊吾
