歯周病を予防するためには？自宅でできることと歯科医院で行うことを解説

こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。

歯周病は、多くの方が悩む疾患の一つです。歯周病は進行すると歯を失う原因になり、さらには全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性もあります。そのため予防と早期発見が非常に重要です。

「どうして歯周病になるの？」「歯周病を予防するにはどうすればいいの？」などと疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

今回は、歯周病を予防する方法についてくわしく解説します。歯周病を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

1 歯周病とは？
2 どうして歯周病になるの？
3 歯周病を予防するために自宅でできること
4 歯周病を予防するために歯科医院で行うこと
5 患者様の声
- 5.1 歯周病の治療を受けた方の口コミ
- 5.2 定期検診に通っている方の口コミ
6 まとめ

歯周病とは？

歯周病とは、歯の周辺組織が炎症を起こす病気です。初期段階では歯茎が赤く腫れたり、出血したりします。

放置すると歯槽骨が破壊され、最終的には歯が抜け落ちる可能性もあります。また、細菌が歯茎の中から全身に入ると、さまざまな病気を悪化させたり引き起こしたりする可能性もあるのです。

成人の約8割が歯周病に罹患しているといわれています。歯周病は痛みを感じにくいため気付かないうちに進行することが多いのも特徴です。

どうして歯周病になるの？

歯周病の主な原因は、細菌の塊であるプラークです。

しかし、歯周病の発症と進行にはほかにもいくつかの要因があります。以下に、歯周病になる原因について解説します。

プラークの蓄積

歯周病の主な原因はプラークです。プラークとは、食べ物の残りカスや唾液中の細菌が混ざりあってできる粘着性のある物質です。これが歯と歯茎の間に溜まると細菌が繁殖し、毒素を生成して炎症を引き起こします。

プラークを放置し、石灰化すると歯石になります。歯石の表面はザラザラとしているため、プラークが付着しやすくなり、虫歯や歯周病の原因となるのです。歯石はふだんの歯磨きでは除去できず、歯科医院で除去してもらう必要があります。

不十分な口腔ケア

しっかりと歯磨きをしないと歯周病の原因となるプラークや歯石が蓄積しやすくなります。特に歯と歯の間や歯の裏側などには磨き残しが生じやすく、汚れが蓄積すると歯周病を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

生活習慣

歯周病は病気の一種であるため、風邪などの体調不良と同じように免疫力が低下するとかかりやすくなります。不規則な食生活や睡眠不足、過度なストレスなどは免疫機能を低下させ、歯周病にかかるリスクや進行を促進させるでしょう。

そのほか、タバコに含まれる有害物質は歯茎の血流を悪化させ免疫力の低下につながるため、歯周病のリスクを大幅に高めることがわかっています。

病気や体質

糖尿病などの全身疾患やホルモンバランスの乱れも歯周病の原因といわれています。糖尿病の方は感染に対する抵抗力が弱い傾向にあるため歯周病にもなりやすいのです。また、妊娠や更年期などホルモンバランスの変化も歯周組織に影響を与えます。

歯周病を予防するために自宅でできること

歯周病を予防するためにはしっかりと口腔ケアを行うことが非常に重要です。ここでは、自宅でできる効果的な予防策をいくつかご紹介します。日常的なケアを徹底することで歯周病を予防し、健康な歯と歯茎を維持しましょう。

しっかりと歯を磨く

歯周病を予防するために最も重要なのは歯磨きです。歯磨きはプラークを取り除くための最も簡単で効果的な方法です。毎食後と就寝前にはしっかり歯を磨いてください。歯ブラシは柔らかめの毛先で細かい部分まで届くものを選ぶと良いでしょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯磨きをするときは歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使用しましょう。これらの道具を使用することで、歯と歯の間や歯と歯茎の間に詰まった食べカスやプラークを効果的に取り除くことができます。

口腔内の細菌を減らすためにマウスウォッシュを使用するのも効果的です。

生活習慣を見直す

食生活にも注意が必要です。糖分の多い食品や飲料は細菌が酸を生成しやすくなり、プラークの形成を促進します。バランスの取れた食事を心がけ、野菜や果物、カルシウムを多く含む食品を摂るようにしましょう。頻繁な間食も細菌の繁殖につながりやすいため避けたほうがよいです。

喫煙の習慣がある方はタバコを控えることも非常に重要です。できれば禁煙を目指し歯周病になりにくい健康な口内環境を維持しましょう。

歯周病を予防するために歯科医院で行うこと

歯周病を予防するためには定期的に歯科医院で検診を受けることも重要です。では、歯周病を予防するために歯科医院ではどのようなことを行うのでしょうか。

ここでは、歯周病を予防するために歯科医院で行うことについて解説します。

歯のクリーニング

自身で歯ブラシなどを使用して歯を磨くことは非常に重要ですが、歯科医院ではより専門的なケアを受けられます。歯科医院では、専用の機械や器具を使用して歯に付着しているプラークや歯石を徹底的に除去します。

歯石はふだんの歯磨きでは落とすことができないため、定期的に歯科医院で除去してもらう必要があります。歯科医院で歯のクリーニングを受け、歯周病の原因となるプラークや歯石を除去してもらうことで、歯周病の予防につながるのです。

歯茎の健康状態を確認する

歯科医院では歯周病の進行度合いに応じて、専門的なアドバイスを受けることもできます。歯周ポケットの深さを測定したり、歯と歯茎の健康状態を評価したりすることで自分の歯の特徴や効果的なアプローチ方法を知ることができるのです。

これによって歯周病のリスクを大幅に減らせるでしょう。

ブラッシング指導

自己流の磨き方をしていると磨き残しが生じて歯周病を引き起こすリスクが高まります。歯周病を予防するためには正しい歯磨きの仕方を習得することが重要です。歯科医院では、患者さん一人ひとりに適した歯磨きの仕方を指導するブラッシング指導を行っています。

磨き方の癖や磨き残しが多い部分を知り、自分の歯並びに合った歯磨きの仕方を身につけることで、虫歯や歯周病の予防につながります。しっかり歯磨きできているか不安という方は、一度歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

患者様の声

当院で治療を受けた患者様のお声をいくつかご紹介します。

歯周病の治療を受けた方の口コミ

はじめて昨年12月から歯周病治療・虫歯予防を目的に通院中の患者です。通院前は、歯磨きすると出血する日々でした。歯科衛生士さんの方々から歯磨きや歯間ブラシのアドバイスを頂いて、お陰様で数日後には出血しなくなり驚きました。当院では、歯周病検査結果を数値化して出血率を患者に教えてくれます。とても歯の健康度が分かりやすいです。ちなみに1回目結果は38%だったのが、2か月後には22%まで改善されました。次回目標15%を目指して、歯磨きのやり方を衛生士さんに再度教わりながら歯の健康向上に頑張っています。西宮北口ライフ歯科医院スタッフの皆様に感謝しています。これからも宜しくお願いします。