こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
「歯茎が下がってきた」「口臭が気になる」など、歯周病の症状にお悩みではありませんか。歯周病になる主な原因は磨き残しであるプラークですが、生活習慣や健康状態にも左右されるといわれています。そのため、しっかり歯磨きしていても生活習慣などが影響して歯周病になりやすい人がいるのです。
今回は、歯周病になりやすい人の7つの特徴をご紹介します。歯周病を予防するための3つの方法もご紹介するので、歯周病を予防したい人はぜひ参考にしてください。
もくじ
歯周病とは?
歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病といわれています。歯周病とは、プラーク(歯垢)に潜む歯周病菌が原因で、歯茎や顎の骨に炎症が起こる病気のことです。
初期段階の歯周病では、歯茎が赤く腫れる、出血する程度しか症状が現れず、痛みがないことも多いことから、ご自身が歯周病になっていると気づかない人も珍しくありません。
進行すると、歯茎の炎症が顎の骨にまで広がります。歯がグラグラと揺れ始め、最悪の場合、自然と歯が抜け落ちるのです。
歯周病は進行性の病気で自然に治癒しません。放置すればするほど悪化します。そのため、なるべく早く歯周病の兆候を発見し、早期に治療することが大切です。
歯周病になりやすい人の7つの特徴
歯周病の主な原因は磨き残しですが、生活習慣や健康状態が影響する場合もあります。きちんと歯磨きをしていても、歯周病になりやすい人がいるのです。
歯周病になりやすい人の7つの特徴を解説します。
歯磨きが不十分な人
歯周病菌はプラークに潜んでいるため、正しく歯磨きができていない人や歯磨きをしていない人は歯周病になりやすいです。
特に、就寝中は唾液の分泌量が低下して口腔内が乾燥しやすくなります。歯周病菌の活動が活発になりやすい時間帯といえるでしょう。
寝る前の歯磨きを怠っていると歯周病になりやすいうえ、症状を悪化させやすいため注意が必要です。
歯並びが悪い人
歯並びが悪い人は、歯と歯が重なっている部分が多く磨き残しができやすいため、整った歯並びの人に比べると虫歯・歯周病にもなりやすいといえます。特に、八重歯などの歯列から飛び出した歯がある場合、歯と歯の間や歯茎の境目は歯周病が進行しやすいでしょう。
加齢とともに歯茎が下がった場合も、歯周病になりやすいです。歯の根本にすき間が現れ、食べかすなどが付着しやすくなるためです。
甘いお菓子をよく食べる人
甘いものに含まれる糖分は、プラークが繁殖するための餌になります。甘いお菓子やジュースをよく食べる人は歯周病になりやすいでしょう。
また、柔らかい食べ物を好む人も、歯周病になりやすいです。噛む回数が減ることで、唾液の分泌量が低下するためです。
甘くて柔らかいクッキーやチョコレートなどのお菓子や、口腔内に留まりやすい飴やキャラメル、ジュースなどはなるべく控えましょう。
タバコを吸う人
タバコを吸う人は、吸わない人に比べると歯周病になりやすく、症状が悪化しやすいといわれています。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、歯茎の血行不良や免疫力の低下を引き起こすためです。
また、着色汚れであるタールは、ネバネバしているので歯に付着するとプラークを吸着しやすくなります。
口呼吸の人
口呼吸をしている人は、口腔内が乾燥して細菌が繫殖しやすくなるため、歯周病になりやすいといえます。無意識に口が開いてしまうポカン口も、歯周病になりやすいでしょう。
食いしばり・歯ぎしりをする人
歯磨きがきちんとできている人でも、食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合、歯周病になりやすいといえます。
食いしばりや歯ぎしりは無意識に行うことが多いですが、食事の際の噛む力(40kg程度)に比べると3倍程度の負担が歯にかかるといわれています。食いしばりや歯ぎしりの負担に歯が耐えられず、歯茎が下がることや、顎の骨が吸収されることが原因で歯周病になりやすくなるのです。
持病などがある人
健康状態が影響して、歯周病になりやすい人がいます。
糖尿病の人
糖尿病は病気の影響で免疫力が落ちやすいことから、歯周病になりやすいといわれています。また、血糖値が高くなると唾液の分泌量が低下して口腔内が乾くので、歯周病の症状が悪化しやすいでしょう。
服薬の影響がある人
高血圧や骨粗鬆症、てんかんなどの持病がある人は、常用する薬に含まれる成分の影響によって歯周病になりやすい場合があります。歯茎が腫れる、出血するなどの影響が現れることがあり、歯周病になりやすくなるのです。
ストレスがある人
ストレスも歯周病に影響します。ストレスを抱えると、緊張や不安などから口腔内が乾きやすくなるうえ、免疫力が低下するためです。
慢性的なストレスは食いしばりや歯ぎしりを誘発することがあるため、歯周病の症状を悪化させる可能性もあるでしょう。
妊娠中の人
妊娠中は、ホルモンの影響から歯周病になりやすいといわれています。きれいに歯磨きできていても、わずかな磨き残しから歯茎が赤く腫れる、出血するなどの症状が現れることがあるため注意が必要です。
歯周病を予防する方法
歯周病の原因は、磨き残しであるプラークと生活習慣、健康状態の3つといえます。歯周病を予防するためには、口腔内と身体、両方の状態を整えることが大切です。
歯周病を予防する3つの方法をご紹介します。
毎日の歯磨きを丁寧にする
磨き残しが多いと歯周病になりやすいため、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。できるだけ磨き残しをなくすことが大切です。
特に、歯と歯の間や歯茎の境目は磨き残しやすいです。歯ブラシの毛先が入りづらいため、歯周病になった場合は進行しやすいでしょう。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを使ってケアしてください。
生活習慣を改善する
歯周病予防のために、生活習慣を改善しましょう。
甘いお菓子をよく食べる人はプラークができやすいため、できるだけ甘いものを控えてください。甘いものを食べてはいけないわけではありませんが、甘いお菓子や糖分が含まれるものを食べたあとは、歯磨きするとよいでしょう。
喫煙習慣がある方は、禁煙すると歯周病の予防につながります。禁煙するのが難しくても、少しずつ本数を減らしましょう。
ストレスは免疫力を低下させるため、うまく解消してください。運動習慣を身につける、睡眠時間を確保する、趣味や旅行の時間を設けるなど、ストレスを発散しましょう。
口呼吸や食いしばり・歯ぎしりなどは無意識に行うため、ご自身で解決するのは難しいかもしれません。口呼吸はお口周りの筋肉トレーニング、食いしばりや歯ぎしりはマウスピースなどで改善できる場合があるため、一度歯科医院で相談するとよいでしょう。
定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
毎日歯ブラシやフロスなどで丁寧に歯磨きしていても、細かい汚れまでは落とせません。丁寧に歯磨きしていても、磨き残しは生じるのです。
そのため、歯周病予防のためには、定期的に歯科医院に通ってご自身では落とせない汚れを徹底的にクリーニングしてもらうことが欠かせません。定期的なメンテナンスでは、クリーニングだけでなく歯磨き指導や生活習慣の指導も受けられます。
正しい歯磨き方法を指導してもらうことで、セルフケアによる磨き残しを少なくできるため、歯周病予防に効果があるでしょう。何も症状がなくても、3~6か月に1回は歯科医院を受診してください。
患者様の声
院内もとてもきれいで、先生方も歯科衛生士の方々も清潔感があり、安心して治療が受けられました。治療の説明や、今後の歯の病気に関するリスクなどを歯の汚れの状態に合わせて丁寧に説明してくださり、歯磨きの仕方なども丁寧に教えていただけて、感謝しています。今後も定期的に通おうと思っています。
ご近所さんでいい歯医者はないかなと悩んでいたところ、知り合いの方に紹介していただきました。丁寧に見てくれて、お子さん連れにも安心だと教えてもらって、いろいろな面で通い続けることができると感じました。院内はとてもきれいで、説明も丁寧にしてくださいましたし、歯科衛生士さんもみなさん可愛くて素敵で気に入りました。定期的に通い、健康な歯を目指そうと思います。
まとめ
歯周病の主な原因は磨き残しであるため、歯磨きが不十分な人や歯並びが悪い人は歯周病になりやすいといえます。生活習慣や健康状態の影響も受けるため、タバコを吸う人や糖尿病の人、食いしばり・歯ぎしりをする人は改善したほうがよいでしょう。
歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きによるケアはもちろん、生活習慣の改善や定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。歯周病は気づかない間に進行することが多いため、一度メンテナンスを受けてはいかがでしょうか。
歯周病の予防に興味がある方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
小道俊吾