こんにちは。兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
近年、マウスピース型の歯列矯正としてインビザライン治療が注目されています。インビザラインでは、出っ歯の矯正は可能なのでしょうか。
今回は、出っ歯にの概要や出っ歯が与える影響、インビザライン治療での出っ歯の治療可否について解説します。
もくじ
出っ歯とは
出っ歯とは、なんらかの原因によって上の前歯が下の前歯より前に出ている状態のことです。反っ歯や上顎前突（じょうがくぜんとつ）ともよばれます。
通常、上の前歯は下の前歯より2～3mm程度前に出ていますが、出っ歯は4mm以上前に出た状態です。
出っ歯になる原因
出っ歯になる原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。
先天的な原因（遺伝）
遺伝によって上の前歯が通常より前に出ていることや、上顎が過成長することで出っ歯になります。遺伝による出っ歯は努力では治すことができないため、治療が必要です。
後天的な原因
代表的な後天的な原因をご説明します。
口腔習癖（こうくうしゅうへき）
歯並びに影響を与える口周りの癖のことを「口腔習癖」といいます。出っ歯に関する口腔習癖としては、指しゃぶりや歯ぎしり、爪を噛むなどの癖が挙げられるでしょう。
前方に圧がかかり続けることで前歯が突出するため、早めに口腔習癖を改善することが大切です。
親知らず
親知らずが隣の歯を圧迫するように生えることが原因で、前歯のスペースがなくなることがあります。前歯が並ぶスペースがなくなると前に突き出るので、出っ歯になります。
水平に生えている場合や傾いて生えていて隣の歯に影響を及ぼす親知らずは、早めに抜歯しましょう。
虫歯や歯周病
虫歯や歯周病によって早期に乳歯が失われると、空いたスペースに周囲の歯が傾いて歯並びが乱れます。また、歯周病により歯肉が弱ることも歯並びが乱れる原因です。
虫歯や歯周病にならないよう、ふだんから口腔ケアをしっかりと行うことが大切です。
口呼吸
口呼吸が習慣化すると、舌の位置が通常より下がります。上顎の成長が妨げられて歯が並ぶスペースが足りなくなり、前歯が突き出して出っ歯になります。
出っ歯がもたらす可能性のある影響
出っ歯になると日常生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。5つご説明します。
見た目にコンプレックスを感じる
出っ歯になることで、見た目にコンプレックスを感じるでしょう。口を開けて笑うことや人前で話すことが苦手になる方が多いです。
噛む機能が低下する
歯並びが悪いと、噛む機能が低下しやすいです。前歯の噛み合わせが悪いことで奥歯の負担が増え、歯並びがさらに悪くなるリスクや顎関節症になるリスクがあります。
また、食べ物を適切に噛み砕けないまま飲み込むと、胃腸への負担も大きくなるでしょう。
虫歯や歯周病になりやすい
出っ歯によって歯並びが乱れていることで、歯垢が残りやすくなります。口腔ケアが難しいため、虫歯や歯周病になりやすいです。
出っ歯の場合は口が開いた状態が続くことが多く、口の中が乾燥し、菌が繁殖しやすい状態です。口内が乾燥していると、虫歯や歯周病になりやすいでしょう。
発音に影響がでる
歯並びが乱れていると、歯と歯の間にすき間ができるため発声の際に空気が漏れます。空気が漏れることで、うまく発音できなくなります。
血流が悪くなる
歯並びが悪いと、身体のバランスが悪くなり血行不良を引き起こします。血行不良を引き起こすと、肩こりや頭痛、冷え性などさまざまな症状につながるでしょう。
インビザラインで出っ歯は治せる？
「インビザラインで出っ歯は治せるの？」と疑問に思う方もいるでしょう。結論からいうと、インビザラインで出っ歯を治すことは可能です。
しかし、すべての方にインビザラインが適応されるわけではありません。適応外の重度の出っ歯や抜歯が必要になるケースもあるため、事前に歯科医師に相談しましょう。
インビザラインで出っ歯を治すプロセス
インビザラインで出っ歯を治すプロセスをご説明します。抜歯をする場合としない場合に分けて解説しますので、参考にしてください。
抜歯をする場合
出っ歯を治すために抜歯が必要と判断された場合、はじめに抜歯を行います。抜歯で生まれたスペースに、マウスピースを用いて前歯を移動させるのです。
出っ歯が重度の場合は、抜歯が必要とされることが多いです。抜歯される歯は、影響の少ない第一小臼歯が選択されます。
抜歯をしない場合
抜歯をせずにインビザラインで治療する場合、奥歯を順番に後方へ移動させることでスペースを確保します。歯の移動距離には限度があるため、すべての歯を後方に移動させてもスペースが足りない場合は、歯の側面を少し削るなどしてスペースを確保するでしょう。
確保したスペースに歯を移動させて出っ歯を改善します。
インビザラインで出っ歯を治すための期間
歯の状態や年齢などにもよりますが、平均的な治療期間は2～3年とされています。6か月〜1年程度で治療が終了する方もいるようです。
「治療期間が長い」と感じる方もいるかもしれませんが、インビザライン治療は、ほかの歯列矯正の治療法に比較すると通院回数が少ないため、患者様への負担が少ないです。
インビザラインで出っ歯を治すための費用
インビザライン治療で出っ歯を治す際に必要な費用はどのくらいなのでしょうか。
インビザライン治療の相場は、部分矯正で約300,000～400,000円、全体矯正で約700,000～1,100,000円です。出っ歯の治療で、抜歯や歯の後方移動が必要な場合は全体矯正が行われます。
インビザライン治療は、基本的に自費診療なので高額です。ご紹介した費用はインビザラインの治療費のみであるため、診察時の調整費用などが加算されるでしょう。
インビザラインの治療費や調整費用などは歯科医院によって異なるため、事前に調べてください。
患者様の声
自分に合う歯医者が見つからず何度か通院先を変えてきて、口コミを見てこちらの歯医者に通わせてもらうことになりましたが、今までで一番良い歯医者さんでした！矯正の相談と虫歯治療、クリーニングをお願いし、治療に関しては痛みが少なく、きれいにしていただいております。また、先生方は施術も丁寧で優しい方ばかりです。まだ親知らず抜歯と矯正が残っていますので、今後も治療をお願いしたいと思っています。
「ご近所にいい歯医者はないかなー」と思って悩んでいたところ、知り合いの方に紹介していただきました。丁寧に見てくれて、お子さん連れにも安心だと教えてもらって、いろいろな場面で通い続けることができると感じました。院内はとてもきれいで、説明も丁寧にしてくださいましたし、歯科衛生士さんもみなさん可愛くて素敵で、気に入りました。定期的に通い、虫歯のない歯を目指そうと思います。
まとめ
インビザラインシステムの向上により、出っ歯もマウスピース矯正を受けることができるようになりました。インビザライン治療は、マウスピースを定期的に交換することで徐々に歯列を矯正します。そのため、効果を感じるには多少期間が必要です。
「インビザラインで出っ歯を治療しているけど改善が感じられない」という声もありますが、治療を続けることで目に見える効果があらわれる場合が多いです。インビザライン治療の特徴をよく理解し、理想的な歯並びを目指しましょう。
インビザライン矯正での出っ歯の治療を検討されている方は、兵庫県西宮市にある医療法人社団 西宮北口ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科にご相談ください。
小道俊吾
